11月9日に行われた、一夜限りの祭典、神域リーグエキシビジョンマッチ。
本記事はその準決勝決勝の観戦記となっている。
予選の記事も上がっているので、未読の方はまずそちらに目を通してもらいたい。
【 #神域リーグ2023 エキシビジョンマッチ予選 観戦記】甦る神域の記憶 一夜限りの祭典、エキシビジョンマッチ開幕!【文 #後藤哲冶 】
予選の結果、以上のような組み合わせで準決勝が行われることとなった。
準決勝は東風戦上位2人抜け、決勝は半荘戦で優勝者を決めることとなる。
一夜限りのお祭り、とはいえ勝負は勝負。
優勝賞品の豪華お肉のために、負けられない戦いが始まった。
準決勝A卓
■東家 多井隆晴 (チームアキレス)
■南家 渋川難波 (チームグラディウス)
■西家 空星きらめ (チームヘラクレス)
■北家 歌衣メイカ (チームアトラス)
新旧MVP対決となったこの準決勝A卓。
「とりまリーチ!」
開幕まずは挨拶代わりの歌衣のリーチ。
単騎と待ちは良くはないが、相手の出鼻を挫く強気なリーチだ。
これに対して、全員がテンパイを取り切ることに成功。
歌衣のテンパイ形を見て、早速ブーイングが入る。
「恥ずかしいよ俺こんなリーチにぐるぐる回ってさ!」
「リーのみ単騎じゃなかった?!」
「もう少し待ってもいいんじゃないんですかそれ!」
そんな非難もなんのその。歌衣はしたり顔だ。
「流石ですね、皆さま。ここまで上って来ただけのことはある」
しかし歌衣の余裕も、ここまでだった。
続く東1局1本場、仕掛けた空星が歌衣から8000の直撃。
これで空星が決勝進出に向けてリードを築く。
東2局、親の渋川の先制リーチに対して、トップ目の空星が追い付いた。
を切っての待ち。
「渋川さん、勝負させてもらっていいですか!」
ここは強気にリーチ宣言。
更にそこに、歌衣も追い付いた。
もちろんここで行かないような漢ではない。
当然のリーチ宣言。
「さて見せますか、コキコキ、と(指ポキ効果音)」
「うるせー!」
なんとここに最後の多井までもがリーチで参戦。
瞬く間に場は沸騰、4件リーチとなってしまった。
ここを制したのは、決して待ちの枚数が多かったわけではない渋川だった。
トップ目の空星から捉えて、トップ目に躍り出る。
更に渋川は東3局でも8000をアガリ、ほぼほぼ通過が固い位置に。
対して歌衣は厳しい状況に追い込まれたが、ここから親番だ。
しかしその迎えた親番でも、なかなかテンパイが入らない。
「メイカ? ノーテンメイカ?」
「いやいやいや、流石に張る、流石に張ります」
「信じるよ?」
このまま終わってしまうと通過にならない多井が、親番の歌衣にテンパイしてもらうよう念押しする。
「きらーめ分かってるよね?」
「そ、そうですよね」
「これWin-Winだからね?」
「いやきらーめは絶対Winじゃないでしょ!」