逆境の経験値がレベチ!
だからこそ面白いに
決まっている萩原聖人の麻雀
文・渡邊浩史郎【金曜担当ライター】2021年1月15日
本日1戦目のメンバーはこちら。
南家 堀慎吾(KADOKAWAサクラナイツ)
北家 魚谷侑未(セガサミーフェニックス)

どこかで見覚えがないだろうか?
そう
遡ること2020年12月22日

萩原の初トップが目前に迫ったオーラス。

日向のオーラス、劇的なハネマンツモでトップが捲られた。

その現場にいたのが当事者の萩原と日向、そして魚谷だ。
当人同士はあまり意識してないかもしれないが、視聴者からすればまさに因縁といえる対決カードがそろった。

開始前から萩原と日向のぶつかり合いが予想され、まさにその通りの展開となった本日の一戦目を見ていこう。
【東1局】
親番の萩原の配牌。

良形こそ少ないが夢がある赤赤の手牌。

6巡目でこの形に。
赤赤で役牌対子があるこの手。聴牌までをマックスに構えるなら切りでカン
の受けも残すのがいいだろう。
をポンしても7700の聴牌。
一方で、残っている対子のポンしやすさから一旦を切るという手もある。ポンして12000の聴牌をとれるし、
に両面でくっつけば両面と両面カンチャンのイーシャンテンにもなる。
萩原の選択は……

打!!
を使った形を排除して、完全にホンイツに絞った形だ。
ではなく赤のほうを切ったのは後に切るときに少しでも放銃打点を下げるためだろう。萩原オリジナルの一打だ!

を引いて面前ホンイツの聴牌。
も
もまだ他家からの出アガリが期待できる牌であるためダマ。

これを次巡力強くツモ!!6000オールでいきなりの先制攻撃を決める。
【東1局1本場】

萩原はここからを先切り。まだアタマが定まらない不安定な形だが、ここは安牌を残して両面固定。

これが見事にはまり、待ちの両面リーチ!!
を掴んだ人間がちょっと安全だと思って押したら地獄行きの恐怖のリーチだ。

これを一発で掴んだのが日向だったが……

現物のを抜いた!!
どうせドラのが切れないなら
すら押すに値しないということだろうか。とはいえ自身は両面両面のイーシャンテン。ひょっこり萩原が
をツモ切ったあとに聴牌すれば、親のリーチを躱す会心のアガリになる。通りそうな
を押す選択も十分にあり得たが、ここは見事な放銃回避になった。

この局は追いついた堀がリーチを選択するが、を掴んでしまって萩原のアガリ。さらに12300とリーチ棒1000の加点で一気に50000点をゆうに超える。
こうなってしまっては他家は二着確保の展開かと思われたが……
【東1局2本場】

先ほど放銃を回避した日向が6巡目にこのリーチ!

これを高めでツモってハネマン!!親の萩原とは18000点以上縮まり、にわかに雲行きが怪しくなってきた。
