【熱論!21人のMリーガー】松本吉弘・渋谷ABEMAS〜なぜ最年少Mリーガーは開幕の先発に選ばれたのか〜




熱論!21人のMリーガー

松本吉弘・渋谷ABEMAS

〜なぜ最年少Mリーガーは

開幕の先発に選ばれたのか〜

文・花崎圭司【渋谷ABEMAS担当ライター】

 

この松本吉弘という「人」の魅力を書く。

このことはとても難しい。

なぜならこの記事を書いている私自身が松本プロのことをよく知らないからだ。

だから、思うがままに書くことにする。

2018年に開幕した麻雀プロリーグ、「Mリーグ」

他にも「プロ」の競技はたくさんある。

プロ野球にJリーグ、バレーボールのプロリーグ「Vリーグ」、バスケットボールのプロリーグ「Bリーグ」、卓球の「Tリーグ」はMリーグと同じく今年開幕した。

これからMリーグは歴史を重ねていくことになるだろう。

そしてその歴史を振り返る時、このシーンは必ず出てくるはずだ。

KONAMI麻雀格闘倶楽部の佐々木寿人プロが達成した、Mリーグ初の役満、国士無双。それに放銃したのが松本プロだ。

を切り、ロンと言われる。

佐々木プロの牌が倒される。

倒されなくてもどの役に放銃したかわかる。倒牌された牌はバラバラ。麻雀を覚えたてでもすぐわかる役満、国士無双

松本は冷静に点棒を払い、牌を卓に流す。

全自動卓が牌を混ぜる音が響く。

松本はしばらく放心する。

そして自分がやってしまったことが全身に去来する。

松本は目を閉じ、眼鏡の上の眉間を中指で押さえる。

この一連の仕草が格好いい。

そう、彼は格好いいのだ。

格好いいということを正確にいえば、対局中の“佇まい”がいい。

身長187cm。高校時代は野球に打ち込み、その体躯は完全に体育会系のものだ。

Mリーガーが勢揃いした全体写真でも、彼の若々しいエネルギーに満ちた体はひときわ目立つ。

でも僕は初めて彼を見た時、本当の魅力には気づいていなかった。身長が高い人だな、ぐらいだった。彼は、分かりやすいイケメンではない。

そのひとつの要因に眼鏡がある。

眼鏡を掛けている人は、眼鏡がコンプレックスを持つ期間が少しはあるはずだ。

かくいう私自身がそうだ。

モテないのは、眼鏡のせいだ。そう思い、視力矯正手術を受けた。結果は……モテないままだ。むしろ手術を受けて1週間もたたないうちに、かわいいな、と思った女の子から「私、眼鏡かけてる男性が好きです」といわれ、私が眼鏡を掛けた写真を(未練がましい行動だ)見せたら「こっちのほうが断然格好いいです」といわれた。1週間前に時よ、戻れ。そう思った。

私は、自分が達成できないことを、自分の努力不足ではなく、自分が今置かれている環境要因のせいにしてしまう。

彼はそういうことに頓着しないのではないだろうか。好きなことをやる。ただそれだけ。その姿が清々しく気持ちいい。

松本吉弘は、身長が高く、眼鏡も似合っている。

また個人的な話になるが、私が自分の声が大嫌いである。まず声がこもっている。さらに滑舌が悪い。なのに早口なので、「なにをいっているかよく分からない」とサンドウィッチマンのネタにあるようなことをガチでいわれる。

さらに喋り方も気持ち悪いと言われたら、それはもう単なる悪口じゃないかと思う。だから、人前でしゃべるのが好きではない……と言いたいところだがおしゃべりがするのが好きだから、さらにタチが悪い。

松本プロは、声がいい。私は声にコンプレックスがあるので、声についてもいろいろと調べたことがある。声は「骨格」と「筋肉」で決まる。

まずは骨格。声は声帯、いわゆる「喉」が震え、それが骨格に響く。骨格というのは遺伝的なものがある。親兄弟姉妹の顔が似るように、声も似る。それは骨格が似ているからだ。そして筋肉。筋肉の量で声の大きさや、響きの大きさも変わる。松本プロは野球部出身だ。大きな声を腹から出していたはずだ。