やっほーい! 儂じゃよー! 今日も元気に3000・6000!
麻雀歴1000年の鴉天狗、千羽黒乃が今週もキンマwebに参上じゃ!
先週のコラムでは「フリテンの両面と、愚形ターツの比較」について説明したのじゃ。覚えてるかのう?
「フリテン」は残ってしまうとロン和了ができなくなってしまうとはいえ、それでも両面受けはとっても強い! 聴牌までに引き戻す可能性も高いので過度に嫌わず、ときには他のターツを払ってでも残す価値があるとご説明したのじゃ!
スリームーなの、ぶーくぶくなの、どっちが好きなのじゃー?
…と言っても、タイプの女の子の話ではないんじゃよ? もちろん麻雀のお話じゃ!
【スリムな・ブクブクな手ってどんな牌姿じゃ?】
スリムな手牌とか、ブクブクな構えといったような表現は、麻雀番組や実況配信を見ている方にはきっと聞き覚えがあると思うのじゃ。でもでも、この2つはどんな意味なのかのう?
まずはこんな一向聴の牌姿を例に、説明していくのじゃ!
ツモ
(は場に3枚切れの完全安牌)
現状、・の2つのリャンメンと、とのシャンポン受けが残ったイーシャンテン! ここで、安牌として使えるを持ってきた場面じゃ!
こんなときの選択肢は
①安全牌として使えるを手に残し、を1枚切ってしまう!
②をツモ切って、受け入れ枚数を最大に受ける!
の2つじゃ!
この2者には、それぞれにメリットとデメリットがあるのが分かるのじゃ?
①のメリットは、将来危険になりそうなを先に処理することができ、安全牌のを1枚手元に留めることで、他家から攻撃を受けたときにも安全に押し返すことができる!
デメリットは20枚あった受け入れ枚数が16枚に減るため、聴牌確率がやや下がることじゃ。
②のメリットはとの受け入れを残すことで聴牌確率が更に上がる!
しかし、安全牌を手元に残すことができないため、他家から先にリーチを受けたりしたときの押し返しにリスクが生じることじゃ!
つまり、「未完成のブロックを厚く持ち、自分の先制攻撃率を上げる」のがここで言う「ブクブク」で、「ブロックの形を固定して安全牌を持ち、他家に先制されても反撃しやすくする」のがスリムじゃ!
(「ブクブク」は「パンパン」とか「MAX構え」等、別の呼ばれ方をすることもあるけど、だいたい同じ意味じゃ!)
【スリムに受けるとこんな時にお得じゃ!】
スリムとブクブクの違い、なんとなくわかってきたかのう?
ではでは、それぞれの良いところを実際に見ていくのじゃ!
まずは「スリム」の良いところはこちら!
他家からリーチが入った後に自分も聴牌した! 麻雀を打っていればよくあるシチュエーションじゃ! そんなときに、自分がどちらの手牌を持っていたいか、考えてみてほしいのじゃ!
まずはブクブクに打った場合。
続いてスリムに打った場合!
両者の違いはたった1枚なのに、そのリスクには大きな差があることに気付くのじゃ?
そう! ブクブクに打った方は危険牌のをリーチに対して勝負しなければいけないのに比べ、スリムに受けた方はを1枚先に処理したため、安全牌のを切って安全に追っかけリーチを打つことができるのじゃ!
【ブクブクに受けるとこんな時に嬉しい!】
では、ぶくぶくに受けるメリットは何かのう?
こちらは受け入れ枚数を比較すれば、自然と分かるはずじゃ!
ブクブクに受けたときの牌姿
が聴牌する有効牌は の6種20牌。
対して、スリムに打ったときの手牌
が聴牌する有効牌は の4種16牌。
ブクブクに受けた方が受け入れ枚数が4枚多く、これは1巡あたりの聴牌確率がおよそ20%ほどアップする! と言い換えることができるのじゃ。
【スリムとブクブク、どっちがいいの?】
ここまで読んで、お主は「結局、スリムとぶくぶく、どっちがいいの?」と思っているはず。
それは! (ででん!)
ズバり!(ごくり…)
「状況による」のじゃ!