(ズコーーーーッ!)
…となってしまう気持ちも良く分かるのじゃ!
実は麻雀戦術にも時代によって流行り廃れがあり、昭和の頃には「好牌先打」という考えが流行し、「常にスリムに受けるべし!」とされてきた歴史があるのじゃ。しかし、平成に入ってからは「聴牌効率打法」が浸透し、「常にブクブクにする方が強い!」という戦術が広まったのじゃ。さらにさらに、令和に入って麻雀AIなどによる研究も進んだ結果、「状況に応じて両者を使いわけよう!」というのが最新の戦術トレンドじゃ!
【「状況」って言うけど、具体的になんのこと?】
「状況に応じて」と一言に言ってみたものの、この「状況」というのが実に曲者! 場況や点棒状況、打ち出される牌の危険度などなど様々な要素が影響して、ときには「スリム」にしたり、はたまた「ブクブク」に受けたりと、多くの雀士たちが頭を悩ませている、大変ホットなトピックなのじゃ!
今回はそんな様々な「状況」のなかから、すぐに使える代表的な2つのケースを紹介するのじゃ!
「ブクブク受け」で抱えることになる牌がどれくらい危険じゃ?
ツモ
例えばこんなイーシャンテンならば、を切れば「スリム」、をツモ切れば「ブクブク」じゃ。
この時に抱えることになる牌は! 端っこ寄りの牌なので、リーチがかかっても比較的押しやすい(放銃率がそこまで高くはない)牌。こうしたケースはぶくぶくに受けるのがオススメじゃ!
対して、こんな牌姿の場合は…
ツモ
「ブクブク受け」で抱えることになる牌は! 2つのスジにかかっている内側の牌なので、よりも将来の危険度はかなーり高いのじゃ! 抱えておくと押し返す際に大きなリスクになってしまうため、先に切ってスリムに構えるのが良いじゃろう!
この「ぶくぶく受け」で抱えることになる牌の危険度」が大事な判断基準!
ざっくりした基準でいえば、2つのスジにかかる4~6の牌を抱えることになるなら「スリム」に、それ以外の数牌を抱えることになるなら「ブクブク」がおすすめじゃ!
仕掛けのできる手牌なのじゃ?
リャンメン2つのイーシャンテンで、を切れば「スリム受け」。しかし、を切ってしまうとのポンテンが取れなくなってしまうのじゃ!
このように、鳴いて和了に向かうことができる手の場合も、「ぶくぶく受け」がおすすめじゃ!
【今回のまとめじゃ!】
・「未完成ブロックを厚く持つ」のが「ブクブク」で、「ブロックの形を固定し、安全牌を持つ」のが「スリム」じゃ!
・「ブクブク」のメリットは「自分の先制攻撃率アップ」、「スリム」のメリットは「他家に先制されても反撃しやすくする」。状況に応じて使い分けるのじゃ!
・代表的な「状況」とは! 「ぶくぶく受け」によって抱えることになる牌の危険度と、「仕掛けの有無」じゃ!
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