降り注ぐ雷の中で…不死鳥と
海賊船と格闘俱楽部が
つかみ取ろうとした
『傷だらけの2着』
文・ゆうせー【木曜担当ライター】2021年3月4日
1試合目
東家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
西家 朝倉康心(U-NEXT Pirates)
東1局こそ流局となったが、その後たろうが、
リーチツモ赤赤、
リーチドラ裏、
親番でのリーチ一発ツモ赤、と立て続けにアガリを決める。
だがゼウスは攻撃の手を緩めない。
下家寿人の3巡目リーチにイーシャンテンからをプッシュ。 さらにはを引いて打とし、テンパイした後にもと押し続ける。
イーシャンテン時には、ドラのを絶対に使うという意志のもとで現物のを切らずに、
の形をキープして、の縦引きにも備えていた。
正直なところ、この半荘でトップを取るという観点では、これは押し過ぎだと感じる。現状のリードがあるので、特に流局が近づいた時点ではオリて致命傷を避けつつ、この点棒状況のまま局を進めるのが良いのではないだろうか。
ただ、今、赤坂ドリブンズにとってチームポイントはあればあるだけ良い状況だ。この親で点数を伸ばせるなら伸ばしたい。
そして、仮に寿人に放銃して現状ランキング4位の格闘俱楽部が2着目になっても、8位のフェニックスと5位のPiratesが苦しくなるので、チームランキングを考えると悪くない。
かくして、たろうは押しに押して連荘をもぎ取り、
次の局にこのとてつもない打点のテンパイを入れる。
この局は先制リーチを入れていた寿人の一発ツモとなったが、全てを焼き尽くさんとする、たろうの雷のような攻めを見た東場だった。
今はシーズン最終盤。1半荘の着順がチームの進退に影響する。
なんとか抜け出したい寿人、
南1局の親番。対面朝倉がを仕掛けている状況で、ドラのを持ってくる。
その3秒後、
寿人はを河に並べた。こうしておくと、
引きで満足のいくリーチが打てる。赤とドラがあるこの手はスピード勝負。
寿人が持ってきたのは、
狙い通りの!光の早さでリーチ棒を卓に置く。
次に手番の近藤は、
を持ってきた…くっつきのイーシャンテンだが、どうする。
近藤は現物のを切った。