今年9月8日。
約半年に渡って開催された神域リーグ2023は、チームヘラクレスの優勝という形で幕を閉じた。
あの激戦からもう既に2ヶ月経っているというのだから、月日の流れは早いもの。
数々の感動と興奮を与えてくれた神域リーグ2023。
それが今宵、一夜限りのお祭りとなって甦る。
11月8日。
神域リーグエキシビジョンマッチの開催。
ルールこそ特殊なものになってはいるが、この催しを心待ちにしていた神域ファンは多いのではなかろうか。
何を隠そう私も、その一人だ。
最高のお祭りの、延長戦。
そんなエキシビジョンマッチを、本記事では振り返っていきたいと思う。
最初に、簡単なルールの説明からさせてもらおうと思う。
予選は、神域リーグを戦ったチームメイト4人で対局。
・トップ者は無条件で準決勝へ。
・2着になった者は、全体の2着の中で素点が多い2名が準決勝。
・そしてなんと、4着になった者の中から、下から2番目、いわゆるブービーになった者も準決勝へ進むことができる。
また、役満をアガった者は無条件で準決勝進出。役満をアガった者が準決勝通過してなかった場合、2位の2枠の内1つが削られる形だ。
今回は通話アリの対局。神域本選とは違った雰囲気が楽しめるワンデー大会となった。
予選と準決勝は東風戦。
決勝のみ、半荘戦で行われる。
あとは基本、神域リーグとルールは同じだ。
それでは早速行ってみよう。チームメイトと戦う予選は、今年の神域リーグ順位下位からのため、1試合目はゼウスからだ。
ゼウスの青春は終わらない 麻雀って、最高に楽しい! (チームゼウス予選)
■東家 鈴木たろう
■南家 桜凛月
■西家 ルイス・キャミ―
■北家 天宮こころ
ゼウス予選は、序盤天宮がリードを握る。
東1局、たろうの親リーチにドラ4枚で追っかけリーチを敢行。
これはアガリにこそ繋がらなかったものの。
東1局1本場は、ルイスとたろうのリーチをかわしきって、2000、4000のツモアガリ。
勢いに乗る天宮は、東2局でポンした東をさらに持ってきて加槓するとなんと新ドラが東。
まさにドラゴンガールという暴れっぷりを発揮する。
しかしこれを咎めたのが、桜だった。
カンで親リーチに踏み切り、見事天宮のテンパイ打牌を捉えた。これで桜が逆転。
桜はさらに1本場でも4000オールのツモを決めて、これで勝負アリ。
東風戦での12000点2回は十分に決定打となるアガリだった。
準決勝進出確定は、トップとなった桜。
ルイスはオーラスにたろうから鮮やかな12000をアガリ、準決勝進出に望みを託す2位に。
4位の天宮と共に、他チームの結果待ちとなった。
ゼウスの対局中は、非常に和気あいあいとした雰囲気で進行していた。
東3局に、イーシャンテンで粘っていた天宮のハイテイをたろうがポンで消してしまった時なんかが印象的だった。
「ひどい! うわ~! たろうくん! ダメだよ回してよ~!」
「ごめん~」
「あまみゃのためだったんだって」
「なんか逆にテンパイとれたんだけど!」
ゼウスの青春は、最後まで明るく。
ルイスのあの日の言葉通り、麻雀ってこんなにも、楽しい。