熱論!Mリーグ【Tue】
絶望の淵から
ギリギリ間に合ったか⁉︎
ドリブンズを救う村上淳、
魂の一打!
文・ZERO【火曜担当ライター】2020年2月25日
とんでもないことが起きた。
オーラス、全員の思惑が交錯し、1つの残酷なフィナーレへ終結していったのだ。
その模様はもう1人の観戦記者である、渡邉さんが詳しく書いてくれるそうなので、私は敢えて他の部分をクローズアップしていこうと思う。
内川幸太郎、苦渋の決断…ドリブンズのトップ阻止へ決死の四暗刻単騎ダイブ!【熱論!Mリーグ】担当記者:渡邉浩史郎
この日は他の部分でも熱い戦いがあった。
1回戦
3位 サクラナイツ
4位 TEAM雷電
7位 赤坂ドリブンズ
8位 EX風林火山
ボーダー争いをしている4チームが集結。やはり注目はドリブンズだろう。
毎週ドリブンズばかり取り上げている気がするが、ドリブンズが残れるか?がレギュラーシーズン一番の注目ポイントになっているのは間違いない。
というわけで先発はたろう。
のちにたろうは
「やはり一試合の意味が重くなり、緊張した」
と語る。
先週の村上に続き、ゼウスと言われるたろうまでプレッシャーがのしかかっているのだ。
東1局
親番のたろうは
この手牌からを切った。
普通に手牌だけで考えたら打だ。と比較するとがある分、メンツの種としては優れている。
おそらくたろうはが2枚切れていることを気にしたのだと思う。
この誰も気づかないくらい超絶地味な選択が、実はこの半荘の勝者を決める決定打になった、と言っても過言ではない。
このを残していなかったら…
このテンパイは組めていなかったハズだ。瀬戸熊の先制リーチが入っているが、たろうはもう巡目的猶予がないと見て、カン待ちで追っかける。
挟まれた格好になる沢崎から出て7700。
この一瞬のアガリをモノにできなかったら瀬戸熊のアガリになっていた。
麻雀は、勝者と敗者が表裏一体であり、タラレバを言い出したらキリがないのだが、残り8試合となった今は、ちょっとしためくり合い1つにも各チーム一喜一憂しているだろう。
東3局。
たろうの配牌は9種10牌あった。
しかし、このをツモってたろうは打。
今季、何度もたろうの牌譜を見てきたが、たろうは本当に国士を狙わない。国士を残したとしても、すぐに見切ってしまうのだ。国士に向かうと、他の役と天秤にかけることができないので、そういう意味では運任せと言える。
沢崎の切ったにたろうの声がかかる。