【 #神域リーグ 第7節観戦記】第19試合 村上淳 vs 鴨神にゅう vs 松本吉弘 vs 咲乃もこ 【文 #縦鳥千波 】

配牌から想像もできないような形でアガりきって、咲乃選手が2着に浮上した。
トップ目の村上選手と2200点というところまで迫る。

【オーラスも丁寧な鴨神選手】

南4局、咲乃選手は上家からでた【白】をスルーした。
鳴いたほうが早いだろうが、このままでは着順アップできないのだ。
ドラを引くかリーチ棒が出るならば仕掛けたほうがいいだろうが、雀頭が無くなってしまうことと、そこまで早くなってもいないこともあり仕掛けなくていいだろう。

そこへトップ目の村上選手から、リーチ棒がでた。
点数に関係なくあがればいいので、赤ドラの【赤5マン】も先に切っている。

松本選手も【發】を鳴いて、ドラ単騎のアガればトップの手でテンパイ。

2人に挟まれてしまって苦しい鴨神選手だが、イーシャンテン。
【3ソウ】を引いて、選択だ。【1ソウ】【3ソウ】の強さに差があまりないため、ここは両者に安全な【1ソウ】を切った。


ところが、すぐに【1ソウ】を引いてしまう。
AIなら気にしないかもしれないが、すぐに裏目をひくと気にしてしまいそうだ。

さらに1sを引いて河に3枚【1ソウ】が並んだ。
ここで、両面変化した松本選手のあたり牌の【7マン】を引いてしまう。
いくしかない状況で、【7マン】は不要な牌だ。

ここでも鴨神選手は丁寧に安全な【1ソウ】を切った。
【2ソウ】の受けが薄いことも読めたのだろうか。
松本選手の【2ソウ】手出しは、【1ソウ】が4枚見え、【5ソウ】が4枚見えの状況だと、形がかなり限られる。
【2ソウ】対子か、暗刻くらいしかないのだ。【2ソウ】対子を外すことは点数状況的に考えづらいため、【2ソウ】暗刻が濃厚なのだ。
ここまで読めれば受け入れ枚数的にも【1ソウ】切りが最善だろう。

【7マン】がでていたらトップだった松本選手だったが、その結果【6ソウ】をつかむ。

村上選手のリーチが成功し、トップを死守した。

さすが、魂天と麻雀プロだけの、試合とあって、どの選手も丁寧で、大事な場面はしっかり押す、ハイレベルな内容の試合だった。

村上選手の【6ソウ】切りや、咲乃選手の【發】ポン、鴨神選手のリーチを受けての選択など、細かい内容が、結果につながってわかりやすい試合だったと思う。

試合は第7節、2試合目と3試合目に続く。

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