【 #神域リーグ 第9節観戦記】第25試合 多井隆晴 vs 白雪レイド vs 因幡はねる vs Fra 【文 #縦鳥千波 】

2連続の流局で供託が美味しい状況である。
この手から白雪選手は【5ピン】で両面チーから仕掛けた。

 

アガれば、2着順アップになるため、打点よりも速度が大事だ。
しかもアトラスは無理してトップまで狙う必要はない。
【5ピン】チーで【7ソウ】【8ソウ】を払い、6ブロックから5ブロックになり、そのぶん安牌やフォロー牌を持つことができる。

この仕掛けがうまくいき、早々にテンパイ。さらに因幡選手から【5マン】がでた。

仕掛けの多い白雪選手らしい鋭いあがりを決めて、2着順アップに成功した。

【多井選手の鋭い仕掛け】

オーラス、多井選手はトップは少し遠く、2000点をアガれば4着から2着にあがれるためとにかくあがりたい状況だ。
ここで上家から【7ピン】が打たれた。

多井選手は唯一の雀頭だった【7ピン】をポンしてとにかく受け入れを広くした。
【2ソウ】が暗刻であるため、困ったら【2ソウ】を切って雀頭として使うこともできるのが大きい。
平場なら絶対みられない【7ピン】ポンだが、ここぞという場面で多井選手の普段は開けられない引き出しが開けられる。

親番Fra選手は勝負手になりそうで、ターツ選択の場面だ。
456の三色または、イーペーコーのイーシャンテンにできる。

Fra選手はイーシャンテンにとらず、打【北】として、タンヤオも狙いにいった。
この手をし仕上げて、一撃でトップを決めようという勇気のある選択。

しかし、【北】を持っていれば暗刻になり広い形になっていた。
多井選手の仕掛けもあり、結局タンヤオで速度をあわせて鳴くことに。

三段目に入り、多井選手とFra選手はまだテンパイできていなかった。
そんななか、白雪選手が【6ソウ】【9ソウ】待ちで追いついてダマテンをいれていた。
因幡選手はトップ目で下家が親であるため、親に鳴かせない牌をうちたいところだ。

因幡選手の打った【9ソウ】がトップをきめる一打となった。
さらに白雪選手も2着をキープできた。

暗いニュースが続いていたチームにとっても嬉しいトップを因幡選手が決め、アトラス優勝の可能性を残した。

白雪選手はポイントをきっちり守り、アトラスの優勝へ一歩近づいた。
Fra選手はくやしい結果となったが、4着回避率を100%に保ったまま最終節を迎えることができた。
多井選手はトップをとにかく狙いにいっていたが、なかなかあがりがとれず、4着に終わり、個人ランキングでも、因幡選手と変わり、最下位に落ちてしまった。

しかし、この男の出番はあと2回残されている。

https://twitter.com/g9v9g_mirei/status/1564158291646697472?s=20&t=VUQmLQLXtozjuI9Q8nEfwA

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