第一ツモでを引き一気に打点的にも魅力が出た
ドラのはないものの、789の三色も見えるリャンシャンテン。
次は親番。
ここでアガリを決めてトップ戦線に名乗りをあげる。
どこから追い上げてくる寿人を筆者は、いや、視聴者の皆様も何度見てきたことか。
期待が膨らむ。
を引き2巡目にしてイーシャンテン。
寿人は打牌のリズムが一定、そして早い。
それは次こう来たらこうしよう~ではなく、
『次の一手がこれならば、こうする』(断言)
と決めているからだと思う。
これが簡単なようでとても難しい。
なぜなら、麻雀は場の状況の変化で打牌選択も変わるからだ。
ただ、その変化ですら寿人は瞬時に頭に落とし入れ、即断を可能にしているのではないか。
これは、日頃の鍛錬と自分の麻雀に自信があるからこその行為である。
だから、凄い!
と皆が口を揃えて言うのだ。
そしてこの手牌。
次にテンパイする牌の種類はの11種類。
さらにテンパイしない牌でものと入れ替える牌の種類も寿人は頭に入っているだろう。
あっという間のテンパイだった。
しかし、ファンならば気付くだろう──0コンマ何秒かの逡巡があったのを。
寿人の心中は?
続きはコラムの最後でご紹介。
を切ってのリーチ。
『少考/長考読み』という言葉。
時間を使ったからこうかもしれないと、相手側が押し引きをする判断材料に使う時がある。
しかし、それらはあくまで受け手の勝手な読み。
何に、少考/長考の理由は本人しか分からないことであり、絶対がないのも麻雀。
でも、不確定な要素を押し引きに反映することも、また麻雀。
『ノータイムは情報になるが、少考や長考は情報にならない』
一見逆に見えるが、ノータイムで切る→いらない牌が明確という情報にになる。
逆に考えた時は、その理由が明確ではないから情報にならない。
筆者は常に麻雀をする上でこうやって考えて打っている。
麻雀は自由であるからこそ、今このコラムを見てくれている方々も自分なりの麻雀を見つけて楽しんでいただきたい。
話を戻そう。
ツモ寿人はこの手をリーチに踏み切った。
(実際、かなり不満があったと話していたが)、待ちも変則3メンチャン、赤も1つあり、次のツモがやのこともあるが、次のツモがかもしれないのも麻雀。
リーチして一発でツモればマンガン、裏が乗ってもマンガン。
寿人の中でもギリギリの巡目と待ちと点数状況だったのだと思った。
何か一つでも違えばまた違う選択になってるかもしれない。
ドラが一枚もなければ…
ダンラス目ならば…
東1局ならば…
など、状況や手牌によっても打牌が違うだろう。
こうして先制リーチとなったこの局。
3巡目。
手牌が整ってないことが多いのに…
ここで牙を剥いたのが親の仲林だった
絶好のを引いてテンパイ。待ちは。
実は仲林もかなり打牌が一定の選手。
しかしここで、仲林も少考。