「選択」と「ただそこにいただけの牌」。命運を分けた、「偶機の」【二萬】【Mリーグ2023-24観戦記 10/17】担当記者 渡邉浩史郎

こちらは追う側、しかもドラドラ赤で打点もある。
聴牌を取るのは確定としてどちらを切るかの選択があったが、ここは【7ピン】四枚切れ・自身で【4ピン】の二枚壁・しかも【2ピン】【5ピン】の安めの方と【5ピン】を切る理由が揃っており、誘われるように【2マン】待ちへとなった。

渋川としても【2マン】待ちがいい訳でもないし、危険だから止めたというわけでもない。
まさにその瞬間だけの偶機待ちが……

 

山に一枚。
ただし、そこにいた。
飛翔せんとする鳥を落とした!

これがこの半荘の決め手となり、渋川は個人2勝目。個人ポイント+はもちろん、チームをマイナス三桁から救う価値あるトップとなった。

時に順当、時に理不尽な「選択」と「結果」に選手も視聴者も振り回される。
その歓声・悲鳴・雄叫びは、タイムラインを華やかに盛り上げ、毎日毎日に彩りをもたらす。

ああ、今年もMリーグが始まってから早一か月だ。

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