光が強ければ、影もまた濃く〜小林剛と二階堂瑠美のコントラスト【Mリーグ2023-24観戦記 2/23】担当記者 千嶋辰治

ウラドラ2枚のおまけ付き。

互いに難しい手をテンパイまで捌いてきたが、ここで明暗がくっきり。
リーグトップをひた走るPiratesの光はさらに強くなり、最下位に甘んじている風林火山の影はさらに濃くなった。

このコントラストはさらに強く、激しくなっていく。

次局の南2局

「場風の【南】の他に何を仕掛けようかと考えていた。」
という小林だったが、仕掛ける前に門前でテンパイして即リーチ。

強烈な追い風の為せる業か、これを一発でツモり4,000オールとすると、圧巻だったのは同1本場。

瑠美が必死に仕掛けを入れて火消しに向かうも、この動きで小林の手に高め【4マン】が入ってのテンパイは万事休すか?

結末はこれも一瞬。

小林の手に一発で【8マン】が躍って6,000オール。
これら眩い閃光弾2発で辺り一面を影へと沈め、一気に勝負を決めた。

小林は個人4勝目。
好調なチームとは裏腹に、個人成績ではチームメイトの後塵を拝するポイント状況。
未だマイナスは大きいものの、「良い偶然」に恵まれて大きなトップを得られてホッとしていることだろう。

対して、デイリー逆ダブルを喫してしまった風林火山。
悲壮の只中にあるのでは?と気になり、瑠美の様子を拝見したが、

「まだ諦める状況じゃない。」

力みなく語る瑠美の表情に、偽りはないだろう。

圧倒的な光の前に、今日のところは影と沈んだ風林火山。
この劣勢を挽回する秘策は果たしてあるのか?
名将、藤沢晴信監督の采配や、いかに。

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