最強戦に懸けた赤き魂 関西の雄・パタ☆ロッソ、辛抱の末につかんだアマ最強位 麻雀最強戦2021「全国アマチュア最強位決定戦」観戦記【決勝卓】担当記者:東川亮

最強戦に懸けた赤き魂

関西の雄・パタ☆ロッソ、

辛抱の末につかんだ

アマ最強位

【決勝卓】担当記者:東川亮 2021年11月7日(日)

「 #麻雀最強戦 はあなたの挑戦を待ってるぜ!」

麻雀最強戦実況・日吉辰哉が麻雀最強戦当日のツイートで必ず記す言葉だ。

麻雀プロになるよりも遙か昔、若き日の日吉は近代麻雀で麻雀最強戦の激闘に胸を躍らせ、麻雀プロを志したという。

「オールカマー」

2019年のアマチュア最強位・小島レボリューションは、麻雀最強戦をこう表現した。

年齢や性別やもちろん、雀歴も雀力も、普段戦うフィールドも関係ない。麻雀を愛し、強いヤツとの戦いを望み、最強を目指す思いさえあれば、麻雀最強戦は誰の挑戦も歓迎している。

ときに、人の人生すら変えてしまう力を持つ夢舞台。それが麻雀最強戦である。

今年も全国津々浦々、万を越える麻雀打ちたちが戦いに挑んだ。プロの肩書きを持たない彼らが最強を目指す道程は、細く、狭く、厳しく、険しい。だがその道は間違いなく、最強へと続いている。果てなき夢を追い、最強戦本戦の舞台にたどり着いたアマチュア雀士16名。この中から、今年のアマチュア最強位が決まる。

A卓を制したパタ☆ロッソ。勝負どころでの3軒リーチを制すると、盤石のゲーム回しで逃げ切って優勝した。

最後までトップを争った兼松智之、果敢にリーチをかけ続けためぐみ、起死回生の国士無双テンパイで逆転を狙ったそう、それぞれの選手に見せ場があった、熱い対局だった。

B卓を勝って決勝に進出したのは長考大統領

元プロの大東竜也、競技麻雀の世界で好成績を残している木戸憲幸といった東西の強豪との接戦を、最後は自力で制した。また、今回の麻雀最強戦が初めてのリアル麻雀だったという熊谷百花も、強者たちとしっかりと渡り合っていた。

C卓を勝ち上がったのは櫻井寛幸

一時は館村宥紀に3万点以上の差をつけられるも親番で猛追、南3局の満貫出アガリでついに逆転して逃げ切った。岡田一馬三木和子も自らの麻雀をしっかりと打ち切ったが、アガリへの鋭い嗅覚を存分に発揮した櫻井の、力強い麻雀が印象的だった。

D卓の勝者は吉野秋悟

オーラスを2番手で迎えるも、2600オールツモで逆転勝利を納めた。昭和代表を掲げるラッキースリー、将棋棋士の井出隼平、オクタゴンを勝ち上がった対馬英志という3名を相手に、リアル麻雀歴4ヵ月の若者が堂々と打って決勝へ。昨年に引き続き、20代のアマチュア最強位誕生なるか。

さあ、決勝。2021年、俺たちの、私たちの最強位が決まる。

半荘1回勝負の麻雀最強戦において、序盤のリードは誰しもが取りたいもの。勝っているか負けているかで、取れる選択肢の幅が大きく変わるからだ。それを考えると、配牌で【東】が暗刻、2巡でドラ【6マン】がトイツになったパタ☆ロッソの手は打点も見え、絶対にアガりたい勝負手だと言える。

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