熱論!Mリーグ【Mon】
アガリ6回、放銃5回!
卓上に熱狂を巻き起こす
「寿人劇場」
文・山﨑和也【月曜担当ライター】2019年11月11日
遠山「だんだんМリーグにも詳しくなってきたぞ」
遠山「サイバーエージェントのチームがABEMASで、ピンクのユニフォームがサクラナイツで、教授のおススメが風林火山。うんうん」
遠山「でもまだ完璧に覚えきれていないな……」
遠山「あっ、勝つと昇天ポーズするのが麻雀格闘倶楽部」
その男、いや魔王はついに目を覚ました。
1戦目の出来事である。ここまで個人ポイント最下位に沈んでいた麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人が、ついに初トップを獲得した。高々と腕を伸ばし、遠くを見つめる。同チームの前原雄大から受け継がれたこのポーズ。チーム、個人ともに復活の兆しを見せた。
2戦目に入っても、席上にはHISATOのユニフォームがあった。麻雀格闘倶楽部はこの勢いのまま攻め続ける。
東1局、風林火山・滝沢が打で、待ちの先制リーチをかける。
だが、すでにカンのテンパイを入れていたのは寿人。をツモってと入れ替え。次巡のもツモ切った。もちろんリーチが入っていようと、ためらった様子はない。
結果は滝沢の勝ち。寿人からを捕らえ、2600点のアガりとなった。滝沢と寿人といえば古くからのライバル。早くもバチバチと火花が散っている。
東2局となり、寿人の親番。打で、とのくっつきのイーシャンテンに。
狙い通り、浮いているにがくっついて、待ちのテンパイになった。イーシャンテン形の中でも、くっつきは非常に強い。このようにすぐ好形のテンパイになる可能性が高い。
滝沢にもテンパイが入ったが、を切っての役無しシャンポン待ちは心もとない。ここは打で迂回した。通ってはいないのだが。
今度は寿人の勝ちとなった。
リーチ・ツモ・ピンフ・赤に加え、裏が1枚乗って4000オールのアガり。裏を予期していたかのごとく「4000オール」の発声は早かった。これで2戦連続のトップに前進。
続く東2局1本場。ここでを切ればテンパイだ。寿人ならカンチャン待ちでもリーチするだろうと思った方も多いかもしれない。しかしここは打。ドラのを引いて使う構想だ。
も払ってこの形。でやはりテンパイになる。一見両面のようだが、河にはが3枚も見えている。さらに手牌に1枚。つまりはない。
それでもリーチをかけた。これは巡目の関係だろう。が4枚見えていても、は1枚も出ていない。ならば4枚山にいるのではないか。少しオーバーに書いたが、そういった思想と推測する。
これを一発でツモるのが恐ろしい。2600オールでさらに加点する。
東2局2本場。ここはアベマズ・松本がゴリゴリと筒子の染め手に向かい、2000-4000のアガり。寿人は親被った格好となったが、ひとり3万点台とリードを保っている。
東3局。点差関係なく攻めるときは攻めるのが寿人だ。とのくっつきのイーシャンテンとなっていたところにを引いた。両面ではないが打で即座にリーチ。が2枚切られているので悪くなさそうだ。
このリーチに対し、丁寧に対応しながらじっくりと狙っていたのが親の滝沢だった。
寿人からを鳴き、上図から通ったを切ってホンイツのテンパイ。なんととは4枚とも山にある。またも二人がぶつかった。
勝ったのは滝沢。寿人のを捕らえた。12000のアガりで寿人にカウンターパンチ。滝沢が逆転トップに。
東3局1本場。流れに乗った滝沢が三色確定でこの形。恐ろしい。ダマテンにしての待ちに。の対子落としをしてはいるものの、この巡目ではテンパイとは思いにくいので、止まらないだろう。
しかしそこに松本が威勢よくリーチ。待ちは。筒子でぶつかった。
さらに寿人も加わった。待ちは。なら頭ハネのルール(先にツモる側のアガり)によって寿人が勝つ。
これを見た滝沢。