浅見真紀、
チームメイト「渡辺太」の姿を宿した決死のリーチ
文・高倉拓馬【火曜担当ライター】2024年12月17日
第1試合
西家:高宮まり(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
北家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
この日の第1試合は、レギュラーシーズン半分にして初の、女流4人による戦い。
この半荘は、浅見と日向による壮絶なデッドヒートが繰り広げられた。
瑞原が3900点をあがって迎えた東2局、親の日向の手牌。
牌効率上はの一手なのだが、日向は先にを打っていく。
これは先にを打つことでの出アガリ率を上げようとする意図。リーチ宣言牌がになってしまうと、からのカンが無筋並みにケアされてしまう。
周りで良い変化がくらいしかないため、牌効率的にもそこまでのロスにはならない。そのロスは出アガリ率で埋まるという判断だ。
瑞原はをポンして1000点のテンパイを即座に入れるが、
日向が追いつき、
テンパイしていた瑞原からすぐに出て、
7700点のアガリ。
考えてみれば、瑞原の手牌は1000点の愚形、しかも真ん中に寄ったカン待ち。
この待ちの悪さだったら、リーチ宣言牌がだった時には瑞原はを止めていた可能性があったかもしれない。日向の技ありといえる。
東2局1本場は浅見が続く。
オタ風の、三元牌のと鳴いてこの打北が丁寧。
、北の残り枚数は変わらないのだが、
・チー可能
・その後のツモで形が良化
する。ただ面子に膨れて不要なと侮るなかれ。
テンパイになり単騎に。
対面の高宮が打ったにポンの声がないため…
このは盲点となった。カンをしてドラが2枚となった高宮には止められない。
5200点のアガリ。
ここから浅見と日向の戦いに火蓋が切って落とされる。
東3局
高宮のこのリャンシャンテンが、
11巡目になってもまだイーシャンテン止まり。
その間に、このリーチのみの手牌であった浅見が、手牌をブクブクに構えて、生牌のも切り飛ばしてゆく。かなり攻撃的なプレイだ。
赤を引いて手牌のと入れ替え。
高宮が終盤ようやくリーチをかける。
そして最終手番の一巡前、浅見がテンパイをした。