安全度的に打つのはになるだろう。待ちは愚形も愚形、とのシャンポン待ち。
の安全度の精査をして、ダマプッシュをするべきか降りるべきか…。浅見が長考を入れている最中、その2択で悩んでいるのだろうなと、筆者は勝手に思ってしまっていた。
…え!?
筆者も、解説も、おそらくご覧になっていた皆さんも、そう思われた方が多いだろう。
全員が度肝を抜かれたリーチ。その結果は、浅見が値千金の一発ツモ、2000-4000。
これを見た瞬間、筆者はチームメイトである渡辺太の存在を思い出せずにはいられなかった。
そう、あの時と、状況はかなり似ていたのだ。
あれは10/22(火)第2試合。渡辺太、親の松ヶ瀬のリーチに対して、最終手番一巡前に愚形のテンパイ。太はこの時リーチを選択した。
この時は
①切る牌が安全牌
②打点がそれなりにある
③ツモ回数があと一回なので、危険牌だとしてもケイテンプッシュと見ればギリギリ見合う
という思考が、最終巡の愚形追いかけリーチにあったのだと推測した。
そしてこれは、今の浅見の状況にもほぼ同じ。
この浅見の状況。先ほどと同じ順番で精査してみると、
①切るは、→の切り順になっていて、道中で字牌の手出しも挟まっているため、待ちの可能性は低そうで、切る価値があるといえそう。
②一発が必ず絡むので打点も十分。
③ツモ回数があと一回
という状況は、まさに太のそれと合致する。
浅見の長考の瞬間に、チームメイトの姿が思い浮かんだのではないか…この時、私にはそう思えてならなかった。
その後は日向が浅見に肉薄する。
東4局。
、と連続で仕掛けを入れ、
が出る形になったが両面のテンパイ。
ドラドラの勝負手だった高宮が先処理目的で放ったが、
日向の8000点のアガリとなる。
さらに、南1局1本場には浅見から8000点の直撃に成功。
トップ目に立ったが、南2局に事件が発生した。
日向の親番。2巡目でのペンチャン払いはもはや定番になりつつある。
良形変化を2種残しつつ、手牌のスペースを広く取ってどんな手牌にも対応出来るようにする構えだ。
日向はを2連続で引き、ホンイツの可能性を残しながら、とのシャンポンリーチも打てるようにしていく。
狙い通りシャンポンリーチを成就させた。
ここに向かってきたのが、ここまで苦しみ続けていた高宮。
リーチを受けた時点でこのドラ3の手牌。ラス目であればこの手はなんとしてでも仕上げたい。
浮いている牌が安全牌ということもあり、回りきることも出来そう。
次巡ツモで打。
を出来る限り打ちたくない思考、とが2枚切れていてそこまで価値が高くないのも影響しているか。
それよりもマンズの変化や危険牌のキャッチに焦点を当てた感じだ。