麻雀はかく語りき
〜瑞原明奈の姿に学ぶ
人生の格言
文・千嶋辰治【金曜担当ライター】2025年11月28日
私が師と仰ぐMリーグ解説者の土田浩翔プロは、
「麻雀は人生の縮図である、と人は言うが、本当は『人生が麻雀の縮図』なのではないかと思う。それほどに麻雀はスケールが大きい上に奥深い。」
と語っていた。
昔、とある数学に詳しい方に調べてもらったことがあるのだが、麻雀の配牌(13枚)を取った場合の組み合わせは約985億通りにも及ぶのだそうだ。
「たくさん麻雀を打つ方でも同じ配牌に出会う確率は限りなく低い。だから私たちは一生に一度しか出会うことがない手牌に全力で向き合わなくてはいけないですね。」
まさに麻雀は一期一会、と言うことなのだろう。
人生は麻雀の縮図。
牌が雄弁に語った人生に通じるメッセージを振り返ってみたい。
第1試合
東家:白鳥翔(渋谷ABEMAS)
南家:中田花奈(BEAST X)
西家:浅井堂岐(セガサミーフェニックス)
北家:瑞原明奈(U-NEXT Pirates)
・「人生のスタートラインは不公平。でも…。」
私たちの人生、そのスタートラインは全員同じではない。
自分が望んだことが実現できる家に生まれた人もいれば、経済的な理由などでそうはならなかった人もいる。
麻雀においても同じ。
全員が同じ配牌からスタートするわけではない。
東3局
南家の瑞原がこんな姿で第1打に逡巡していた。
ご覧の配牌。
ピンズのホンイツ、あるいはチャンタも見える。
と
はどちらにも使える牌であり、チャンタに向かうなら5pや
が要らないしホンイツならソーズが要らない。
どちらかに早く決めた方が良いのは間違いないのだが、それにしても悩ましい。
ひとまず瑞原はオタ風の
を切って行く末を眺めることにした。
対して白鳥の手牌もご覧いただこう。
こちらはこんな形。
アガリに向かうスタートラインは瑞原の方が圧倒的に前であった。
2巡目。再び瑞原の手が止まる。
役牌の
がトイツになった。
瑞原は打
。
、
ツモならチャンタ。アウトサイド高め狙いの絶好球は即リーチだろう。
周りにピンズが伸びればソーズのターツを払ってホンイツにも渡ることができる。
そして白鳥。
をツモってシャンテン数は上がるも愚形が増えただけ。
相変わらず速度差は歴然。
しかし。
生まれたばかりの赤ん坊が立ち上がり、やがて自我が目覚めた後あたりからが人生の本番。
堂岐の
ポンを挟んで瑞原、
をツモって打
。ホンイツへ大きく舵を切ったのだが、
堂岐が絶好の
を引き入れて![]()
のテンパイ。
瑞原、1巡早く
を逃すことに成功したことでこの局が大きく動き出す。
白鳥がこのイーシャンテンに漕ぎ着けると、














