【クイズ解けたら君もМリーガー35】卓上の暴君が選んだ道【渋川難波】

その35 安全な道と険しい道の選択

麻雀には基本的に道が二つあります。
それが、安全な道と険しい道です。
安全な道は放銃の危険がほぼないですが和了る可能性が低く、険しい道は放銃の危険は高いですが和了率も高いとしましょう。
この選択は、非常に悩ましいですが、とても重要です。

問題

さてそれではTEAM雷電の「暴君」と呼ばれている瀬戸熊直樹選手。
この状況で、どうしたでしょうか?

【1ピン】【1ピン】【6ピン】【7ピン】【1ソウ】【2ソウ】【3ソウ】【赤5ソウ】【5ソウ】【6ソウ】【7ソウ】【7ソウ】【9ソウ】 ツモ【8ピン】 ドラ【6ピン】
ちなみに親は今ドラの【6ピン】をポンして、【4ソウ】を切ったところで、ここまでのチーム状況的に自分はトップがかなり欲しいものとします。



解答

【5ソウ】切りリーチ

解説

親のドラポンに【5ソウ】は超危険牌、しかも【9ソウ】は現物です。
【9ソウ】を切っても、イーペーコ赤ドラのカン【6ソウ】の役ありテンパイになりますし、ここは【9ソウ】を切ってヤミテンにする人がほとんどではないでしょうか?
しかし、瀬戸熊選手は【5ソウ】を切ってリーチと行きました。
【6ソウ】【8ソウ】は枚数は一枚差しかありませんし、打点はカン【6ソウ】の方が高く、安全度は比較にもなりません。
では、なぜその選択になったのでしょうか?
その時の瀬戸熊選手の思考を読み取ってみましょう。

①現在4着目なので、とにかくこの手は和了りたい
②放銃しても厳しいけれど、すでに今が厳しいポジション
③待ちの良さだけを比較すると、【7ソウ】3枚見え【9ソウ】3枚見えで、【8ソウ】待ちがかなり良さそう
【6ソウ】は親に無筋なので、脇から出ることは考えづらいが、【5ソウ】を切っての【8ソウ】待ちだと困った人から出ることはある

つまり、安全な道を選んでる場合ではないので、危険を覚悟で険しい道を選んだのです。
これがリードしている状況ならば、【9ソウ】切りヤミテンとなったでしょう。
状況によってどの道を行くかを選択する能力が、麻雀には非常に大事です。
そして、この勇気の選択がどうなったかと言いますと

見事一発で【8ソウ】の出和了となりました。
リスクを負った価値があったといえるでしょう。
親のドラポンとなるとどうしても安全な道を選びたくなりますが、本当にその道でいいのかじっくり考えることが大事です。
それでは、また!

渋川通信

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