迷いの先に踏み込んだ一打
東城りお、終盤戦で掴んだトップ
文・宮水さくら【木曜担当ライター】2026年2月26日
第1試合
東家:醍醐大(セガサミーフェニックス)
南家:HIRO柴田(EARTH JETS)
西家:東城りお(BEAST X)
北家:仲林圭(U-NEXT Pirates)
現在、BEAST Xはチームポイント+372.6の3位。上位争いの中で好位置につけているものの、首位を走るEX風林火山は+859.1ポイントと大きくリードしており、優勝争いを見据えるならば、少しでも差を縮めておきたい重要な局面だ。レギュラーシーズンもいよいよ終盤戦に入り、残された試合数はこの対局を含めてわずか14試合。セミファイナル進出、そしてその先を見据えた戦いは、すでに一局一局の結果が大きな意味を持つ段階へと入っている。
さらに本日は、長崎でチームのパブリックビューイングも開催されている。現地で声援を送るファンにとっても、東城の闘牌は大きな注目ポイントとなるだろう。チームにとって価値ある加点はもちろん、遠く離れた会場の熱気に応えるようなトップを届けることができるか。シーズン終盤の緊張感と、応援を背負う責任感が交錯する中、東城一打に視線が集まる。
東3局
東城の親番が回ってきた。
北家の柴田が、醍醐の切った
を仕掛ける。
狙いはソウズの一通、さらにはホンイツまで見据えた構えだ。続いてトイツの
も鳴き、手は一気にホンイツへと寄っていく。
これに対し、柴田の切った
を東城もチー。456の三色を見据えた、積極的な仕掛けだ。
柴田が
を引くが、ソウズのホンイツを目指す手牌ではまったく使い道がない牌。それでもすぐには手放さず、いったん手牌に残して
を切る選択を取った。
実際この
を切れば東城に![]()
待ちの
が片アガリのテンパイが入る形だっただけに、慎重な一打だ。
次巡、
を引き入れて一度は役なしテンパイ。ここで柴田は
を切り、
単騎のテンパイを取る。先ほどは留めた
だが、打点や変化を見込める形になったことで勝負に踏み切った格好だ。
東城も
を仕掛け、![]()
待ちの6s片アガリながら、三色・赤赤・ドラの12000が見える勝負手でテンパイを入れる。
しかし次巡、柴田が
を引き入れて![]()
![]()
待ちに変化。
そのまま
をツモリ、ホンイツ・ドラ2の2000-4000を成就させた。
同じ
を巡るめくり合いに敗れた東城にとっては、痛恨の親被りとなった。
南4局
トップ目の仲林は29600点持ち。2着の東城26700点持ちで、追いかける立場だ。
東城はさっそく役牌の中をポン。手牌には
・
があり、いずれも使える形で、すでに逆転の手材料は揃っている。
そこに親の仲林が
を引き、カン
待ちでテンパイ、先制リーチを放つ。
タンヤオと一盃口が見える形のためヤミテンに構える選択もあったが、ここは強気にリーチを選択。ツモって4000オール、出アガリでも7700が見込める勝負手で点差を広げたい狙いだ。
リーチを受けた東城も
を引き、
を勝負。
さらに
も仕掛け、
と
のシャンポン待ちでテンパイを入れる。
役役赤赤のマンガンテンパイで、アガリに成功すれば逆転可能な形だ。この状況もあり、東城も親のリーチに通っていない牌を押していく。
数巡後、東城が
を引いて手が止まる。
仲林のリーチには
も
も通っておらず、少考のうえ中筋の
切りを選択。その後、
、
と引き、くっつきのイーシャンテンを維持したまま進行する。
そして
をツモリ、![]()
待ちで再度テンパイ。
場にション牌の
を切れば、仲林の現物となる![]()
待ちに取れるため、極めて悩ましい選択となる。
東城は
を切る決断。この東が通過し、醍醐の切った
が東城のアガリとなり、役役赤の3900点を加点。
このアガリで東城のトップが確定した。
試合後のインタビューで東城は、勝負どころとなった
の一打について次のように振り返った。
「あの場面は本当に悩みました。ここだけは時間を使わせてほしい、と思ったくらい迷いました。いろいろな牌が通っていく中で、最後に5pまで通ってしまって、“これは東と何かのシャンポン待ちなのでは”という感触があったんです。ただ、ツモってきた3pのおかげで1-4p待ちに取れる形になり、1pが山にいそうな感触もありました。『東城の東だ、通ってくれ!』と祈るような気持ちで切りました(笑)」
さらに、「確率というより体感では90%くらい
が刺さる気がしていました」と苦笑いを見せつつ、














