熱論!Mリーグ【Thu】
ミスター木曜日を止めろ!
沢崎、黒沢、小林が魅せた
白鳥翔包囲網
文・真中彰司【木曜担当ライター】2020年1月9日
1月9日、新年が始まってもうすぐ10日。もう355日寝るとお正月だ。
Twitterのトレンドには「ポケモン」関連の単語が流行している。
しかし、流行と聞いて忘れてはいけないものがある。インフルエンザだ。
既に多井隆晴(渋谷ABEMAS)と内川幸太郎(サクラナイツ)がダウン。
去年もインフルが流行してオーダーに影響が出ただけに、麻雀界でも心配する声が多い。
というわけで、オーダーが変更になった今日の第1試合の出場選手はこの4人。
1戦目
南家 小林剛(U-NEXTパイレーツ)
渋谷ABEMASからは、「ミスター木曜日」こと白鳥翔が登場。
白鳥を如何にして止めるかが今日のカギとなりそうだ。
東2局2本場
先手を取ったのは白鳥。さすがミスター木曜日である。
とのシャンポンで、手替わりもあった。
しかし良形のテンパイを組み直すには、なんとも微妙な巡目。
ここは相手の足止めを優先しつつ、の筋であるを狙ってリーチに踏み切った。
打倒ミスター木曜日に名乗りを上げたのは、親の小林。
こちらはとのシャンポン待ちで、脇の2人が手詰まりで打つことも有り得る。
待ちの枚数は白鳥の方が多かったが、ここは小林に軍配が上がる。
リーチのみ、2000点。
しかし裏ドラをめくると、裏ドラが!!
望外の裏3で12000点の移動となった。
「なぜだっ…!俺はミスター木曜日。ジュピターの加護を受けているはずなのに…!?」
「やれやれ…麻雀に曜日なんて関係ないんですよ、白鳥君」
小林剛に曜日の加護など言っても、通じるわけがないのであった。
東4局
またもリーチで先手を取った白鳥。しかも親リーチだ。
チャンタにならず、リーチのみになってしまったのが心残りだが、第1打にを切っていて待ちは非常に良い。
しかし、打倒白鳥に猛然と向かっていったのは黒沢。
七対子のみ、かの単騎待ち。打点も低く、待ちも良くない。
「この牌、押せるかしら?でも小金持ちには負けたくないし…」
黒沢は場を一睨みして…
ビシッ!!
ドラ表示牌のを叩き切った。
牌を斜めに回して切る独特のフォーム。
このフォームが出た時の黒沢は強気モード全開だ。
そして強気の黒沢は、高確率でアガリをもぎ取る。
優雅にをツモり上げ、白鳥の親番を華麗に流した。
「お正月にたくさん美味しいものを食べた私に死角は無いのよ」