熱論!Mリーグ【Thu】
日向藍子、朝倉康心の
デッドヒートの結末…
そして今後のMリーグの
展望はいかに!
文・東川亮【木曜担当ライター】2020年1月9日
2020年になって一週間以上がたち、世の中の正月気分も徐々に抜け、日常を取り戻してきた感がある。
その日常の中に「大和証券Mリーグ」があったという方にとっては、年末年始の中断期間は非常に長く感じられていたかもしれない。
Mリーグは年明け6日から再開し、木曜日は年明け開催3日目となる。
今年に入り、1/6はTEAM雷電が、1/7はセガサミーフェニックスが連勝、大きく順位を上げた。
そして迎えた1/9は、KADOKAWAサクラナイツとU-NEXT Piratesが今年初登場。
初戦では昨年のMリーグで話題をさらった沢崎誠が、南1局の親番での強烈な連荘、そしてその後の巧みなゲームメイクで勝利を納めた。
その沢崎以外の3選手が変わった第2回戦は、以下のような顔ぶれで行われた。
2戦目
南家:沢崎誠(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
流局から始まったこの試合、最初のアガリが生まれたのは東1局2本場。
朝倉がカンのリーチを見事にツモって満貫のアガリを決めた。
この局は日向が、瀬戸熊がを捨て牌1段目で切っていることから、両者はマンズの上目を持っていなさそうであり、カンは比較的山に残っていそうな牌に見える。
そこで思い切って踏み込んだことでものにしたアガリだった。
その後、日向が東3局の満貫ツモで大きく加点をするも、
東4局では親番の朝倉が連続で日向から出アガリ。
試合は「朝倉vs 日向」という様相を呈してきた。
東4局2本場では、日向が実戦ではなかなか見られない5メンチャンリーチ(待ち)で朝倉の親を蹴り、試合は南場へ。
南1局、日向の親番。
この局で先手を取ったのは沢崎だった。
捨て牌1段目、6巡目に待ちで即リーチ。
このリーチは、朝倉にとってはそれほど悲観するようなものではない。
沢崎がアガれば2着目の日向の親番が終わるからだ。
打点次第だが、日向からの直撃、あるいはツモでもOKといったところか。
もちろん自身の失点は痛いのでそこだけは避けるように打ちつつ、巡目が早いリーチということで、朝倉もある程度アガリを見た進行をする。
しかし10巡目、親の日向の追っかけリーチが入る。
前巡に入れた単騎のタンヤオテンパイからを引き入れての待ち、ピンフ形への変化だ。
直後、朝倉が持って来たのは。
手の内は日向の現物がない状態になってしまっている。
ここの中で比較的打ちやすいのは、自身の目からが3枚見え、いわゆる「ワンチャンス」のだが・・・
これが日向への一発放銃。
12000点の直撃で、一気に日向がトップ目に立った。
次局も日向にチャンス手が入る。