昨日の借りは今日返す——
多井隆晴執念のトップ
文・坪川義昭【金曜担当ライター】2026年1月16日
2026年2月15日は多井隆晴にとって、最悪な一日だった。
EX風林火山の内川幸太郎に今シーズン最高得点である104,700点のトップを取られた挙句に、▲16,500点の特大なラスを押し付けられたのだ。
本日の一戦目は松本が2着で、なんとかプラスを持ち帰ってきたが、依然チーム状況は苦しい。
昨日の鬱憤を晴らすため、そしてチームを救うために、多井の心は静かに燃えていた———
第1試合
東家:石井一馬(EARTH JETS)
南家:茅森早香(セガサミーフェニックス)
西家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
北家:渋川難波(KADOKAWAサクラナイツ)
東3局1本場
南家の渋川が
をポンして、ソーズ染めに走る。
親番の多井もこの手を貰い、今か今かとリーチを待つ。
一馬が一枚切れの
を放つと、ロンの声がかかった。
茅森の恐ろしいヤミテン8,000である。
これを警戒しろというのは無理があり、お見事と言う他ない。
東4局
ラス目になった一馬が、
を重ねてドラ単騎のテンパイが入った。
ドラを切っても十分な打点があるため、良さそうな待ちを引いたらリーチを打つだろう。
カン
で多井がリーチをかける。
気の進まないドラ待ちで、場況も全く良くはない。
できることなら、カン
で曲げたいところだが、打点がそれを許してはくれないのだ。
すると、親の渋川から追っかけリーチが入った。
リーチ・ピンフ・ドラ2の勝負手である。
こうなってしまえば、良さそうな単騎を探している時間はない。
一馬もツモ切りで3軒目のリーチといった。
枚数では有利だった渋川がラス牌の
を掴む。
多井と一馬の『ロン』が被った。
手牌を倒すことが許されたのは一馬で、不利な捲り合いから値千金のハネマンである。
頭ハネでアガリを奪われた多井は、悲しそうな表情で
を見つめていた。
南1局1本場
西家の多井に絶好の勝負手が舞い降りる。
仕掛けた後のターツ選択が難しそうな手牌だ。
まずは、
をポンしてリャンシャンテン。
不要牌はなくなった。
すぐさま
も鳴けて、ターツ選択が訪れる。














