小林剛に満面の笑み〜「骨肉の乱闘」の末にあったもの 麻雀最強戦2024【因縁の傷跡】観戦記【B卓】文 千嶋辰治

特に小林が嬉しそうに語ったのは東2局の場面。

「ひょっとすると、10年前の僕なら【6マン】が打てずに【3マン】切りのダマテンにしていたかもしれない。しかし、ああいう【8マン】切りリーチに【6マン】【9マン】待ちはないよと散々教わってきたので… おかげさまで【6マン】切ってリーチができまして。」

いたずらっぽく3人の方を見遣る小林の姿は、いつにも増して無邪気な様子。

「今日は控え室が和気藹々としていて、今までにない最強戦。楽しく打てました。」

今は離れていても、小林にとっては同じ釜の飯を食った仲間。
そんな信頼感が選手たちを包み込んだのだろうか、全員の笑顔で戦いが締め括られた。

「骨肉の乱闘」の末に見たものは、実に清々しい男たちの姿だった。

 

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