リーチを愛するナイスガイ・須貝駿貴が広瀬章人と共に決勝卓進出 麻雀最強戦2020「著名人超頭脳決戦」観戦記【A卓】

リーチを愛するナイスガイ・

須貝駿貴広瀬章人と共に

決勝卓進出

【A卓】担当記者:東川亮 2020年10月4日(日)

「頭がいい人」と聞いて、みなさんはどんな人物を思い浮かべるだろうか。

学校の成績がいい人や偏差値の高い大学に行っている人というのは分かりやすいが、学歴を問わず、異能とすら言える発想力や構想力、想像力を生かして大成する人物も、確かに存在する。

今回の「著名人超頭脳決戦」に登場する8名は、ジャンルは違えど間違いなく常人を遥かに超えた「超頭脳」の持ち主たちだ。

麻雀に接する時間は愛好家と比べて少ないかもしれないが、他ジャンルで培われた頭脳を駆使し、一風変わった麻雀が見られそうな大会である。

本記事では、A卓の模様をお届けする。

決勝卓に勝ち上がれるのは、上位2名のみ。

将棋棋士・広瀬章人。

過去に王位・竜王のタイトルを獲得した経験を持つ、トップ棋士の一人であり、麻雀についても造詣が深い。

現最強位・鈴木大介に続く将棋界からの刺客は、どのような麻雀を見せてくれるのか。

囲碁棋士・釼持丈。

将棋界だけでなく、囲碁界からもチャレンジャーがやってきた。

囲碁棋士の中にも麻雀をたしなむ人物は多く、筆者の知人の囲碁棋士も麻雀が非常に強い。

鋭い読みから繰り出す一打は必見だ。

 

QuizKnock・須貝駿貴。

現役の東京大学大学院生であり、クイズメディア「QuizKnock」のメンバーとしても活躍している。

専門分野は物性物理(超伝導)、卓越した理系の頭脳は、麻雀に対してどのような回答をはじき出すのか。

ポーカープレーヤー・木原直哉。

東京大学を卒業後にプロのポーカープレーヤーとなり、2012年には日本人として初めて世界選手権優勝優勝を果たすなど、数々の実績を残している。

麻雀も相当に打ち込んでいたとのこと、どのような打ち回しを見せてくれるのかは非常に興味深い。

東家:釼持 南家:木原 西家:広瀬 北家:須貝

東1局、木原が第一打から印象的な選択を見せる。

この形から、トイツのに手をかけた。

これは、木原のこの局の方針を如実に表している。

この手は1メンツがあるとはいえ、他の手は孤立の字牌や端牌ばかりであり、真っすぐ手を進めても後手に回る確率が非常に高い。

どうせ守備の一局となる可能性が高いのであれば、後々危なくなる牌から切り飛ばして安全牌を確保しつつ、国士無双や一色手、チャンタなど高い手になりそうなときだけ状況次第で攻めにまわる、ということだろう。

多井隆晴プロがたまに見せる「配牌オリ」に近い発想だが、このあたりは手札が厳しければ早めにオリた方がいい、ポーカーのプレーヤーらしい打ち回しだ。

この局は広瀬が7巡目でリャンメンリーチをかけ、ツモって2000-4000。

実際、木原が真っすぐ手を進めていたとしても、このテンパイには到底追いついてはいなかった。

次局も広瀬が須貝のリーチをかいくぐってタンヤオ三暗刻を門前でツモ、連続で満貫のアガリを決め、まずは一人抜け出すことに成功する。

東3局、親番の広瀬の元に来たのは、なんと国士無双2シャンテンという配牌。

ただ、連続満貫ツモで大きなリードを持っている広瀬としては、この手はアガれるならアガりたいものの、アガれず親を落としたとしてもそれほど悪いことではない。

東1局の木原同様、中張牌から切り飛ばして守備力を担保しつつ大物手を狙う。

一方の子方はどうか。

剱持はタンピン形でまとまりそうな手格好。

須貝はとドラがトイツで、こちらも戦いたい形だ。

先制は須貝、とドラのシャンポン待ちが最後まで残るも、真っすぐリーチと出る。

アガれば満貫からの勝負手だ。

 

これに対し、剱持も終盤で追いつく。

待ち、高目一気通貫という形でリーチを宣言、勝負に出た。

 

決着の形は剱持から須貝への放銃!

これに裏ドラが2枚乗り、12000点という強烈なアガリとなった。

須貝は今月発売の近代麻雀誌に掲載されたインタビューで、「リーチ一発裏ドラが好き」「テンパイ即リーが一番強いと思う」とコメントしている。

愚形でもそうなら、親番の好形テンパイならなおさら即リーチ。

剱持から5800を出アガリし、リードを広げた。

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