フェニックス・茅森早香
戦える形までリーチは我慢!
ラス目でもブレない
柔軟なヤミテン選択
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 11/28
第1試合 東3局1本場 供託×1 ドラ
31700
17400
西家 茅森早香(セガサミーフェニックス)
13900
36000
トップ目の白鳥がポン、
そこに親の沢崎からリーチ。
これを受けて南家・瀬戸熊も食いを入れて臨戦態勢。
そんななか、ラス目の茅森も追いついた。ドラも赤もない安手だが、茅森ははたしてここでどう打ったか?
「戦える形になるまでリーチは我慢」
茅森は打でヤミテン。役はないので当然出アガリは利かないが、その不利をあえて受け入れた。親リーチとそれに攻め返している2人に立ち向かうには、それなりの価値がある手になってからというわけだ。理想はツモの3メン待ち、次はツモか。いずれも高目一通のピンフになるまでリーチは我慢だ。
直後、茅森はを引いて打。待ちでピンフはついたが、最終形ではないので「かわし」のヤミテン継続。あくまでかわし手なので無筋を引けばオリである。
が、この局は危険牌を掴まず、そのまま沢崎からロン。打ち手によっては最初のノベタンで追っかける人もいるが、それはリスクのわりに見返りは小さい。ラス目でも焦らず沈着冷静な茅森らしい打ちまわしであった。
Mリーガー全29人の
名手を収録した
小冊子付き「近代麻雀」
東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter