【渋川難波】麻雀番組で強くなれ【第6回】

その6 いつもと違うことをしている時は要注目

はい、これはその2とセットになっています。その2で、「その人の打ち方を知ろう!」と言いましたが、今回はその人が普段と違う打牌をした時に注目しよう!という話です。
普段と違う打ち方をする、ということは何かそうさせる要因があるのです。
その要因を見つける力は麻雀ですごく大事なので、見て学びながら身につけていくようにしましょう。
それでは早速こちらの図をご覧ください。この状況で「守備力にかなり定評があり、無茶な押しはしない」と言われている朝倉選手は果たして何を考え何を切ったでしょうか?

マンズをでチーしている。内川選手は手出しの後.(多井選手にポンされる)(リーチ).これら全てがツモ切り

 

解答

 

プッシュ

解説
自分の手は三色のみの、千点です。しかも待ちはカン
普通に考えると、リーチに押せるような手ではありません。ましてや、守備に定評のある朝倉選手、ここはオリだと思うでしょう。
しかし、朝倉選手は小考の後をブンっと押しました。ここには大きな理由があるはずです。さて、その理由を考えてみましょう。
普段ならオリているということは、今回は普段と違うことがあったということです。
それは何かと考えると、すぐ思いつきますね。そうです、内川選手のリーチがツモ切りリーチということです。
それで何が変わるのか?その時の思考をまとめましょう。

①内川選手は三着目、打点が欲しい。ピンフドラ1や、タンヤオラ1リャンメンは即リーチしている可能性が高い
②となるとこのツモ切りリーチは、待ちか打点が不満なことが多い
③打点待ち共に十分のツモ切りリーチも一応あり得るが、今回はドで赤も見えている。そんな都合のいい話は少ないだろう
④つまり、「リャンメン率が低く、仮に当たったとしても安い可能性が高い」「愚形率が高く、当たった場合は高い可能性もある」
⑤言い換えれば、愚形に当たらなそうな部分は全て勝負しやすい!となる
⑥和了ると1000点に加えて本場と供託リーチ棒で3300点の収入となる

ではここでこのについて考えてみましょう。が合わせて4枚見えています。つまりカンはありません。そしてを切ったのは内川選手なので、シャンポンもほぼあり得ません(からを切ってシャンポンを選ぶことはほぼ無いので)
つまり当たるならだけ、しかし先程の理屈からの可能性は低く、当たったとしても安い可能性が高いのです。
ここまで読めると、このはリスクが低いのでプッシュ!!となることでしょう。
ちなみに内川選手の手はこのようなものでした。


待ちに不満があったけれど、もう我慢できない!というタイミングだったようです。
このように、些細な情報から読めることはたくさんあるので、日々アンテナを張り巡らせておくようにしましょう。
それではまた!

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