高まる優勝への意志
竹内元太
本領発揮の打ち回し
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年1月6日
2025年もMリーグが開幕。
昨年同様、今年も選手達が繰り広げる熱い戦いに期待したい。
新年初試合となった1月6日、個人ランキングで首位に立つ男が早速第1試合に登場。
今年からセガサミーフェニックスに新加入した選手、竹内元太だ。
前回試合で始めての4着を引いてしまったものの、未だ個人ポイントは300を超えている。
優勝に向けて、新年一発目からチームに勢いをもたらせるか。
1月6日 第1試合
東家 二階堂亜樹 (EX風林火山)
南家 竹内元太 (セガサミーフェニックス)
西家 瑞原明奈 (U-NEXT Pirates鈴木)
北家 内川幸太郎 (KADOKAWAサクラナイツ)
東1局、早速竹内に面白い手が入る。
が暗刻の好配牌に、4枚目の発を引き入れて、迷わずカン。
イーシャンテンのこの形からであれば、当然のカンだろう。
そうして嶺上牌から引き入れたのが、だった。
を払って行けば、役満四暗刻まである。
だが、受け入れ枚数はかを切った方が明確に多い。
少し時間をかけて考えた後、竹内はに手をかけた。
確かにアガリやすいのは切りだが、四暗刻の打点力には逆らえない。
本人はそれでも相当迷ったと語っている。
瑞原が竹内のツモ切ったカンをチーしてテンパイ。
タンヤオのみの1000点だが、竹内が払いをしていること、内川がドラのを早々に切ってきていること込みで、この局は軽く捌くことに決めた。
亜樹から2枚目のが出て、これを竹内がポン。
トイトイ、テンパネして出アガリでも8000点のテンパイだ。
赤赤の手が入っていた内川も追い付く。
竹内が欲しかったを引き入れてとのシャンポン待ちでテンパイ。
リーチへ。
そして最後方から亜樹が追い付いた。
新ドラのが3枚乗ったことで手牌価値が高まった。
カン待ちとカン待ちの選択はカンを選択。
今1枚が見えたことにより、の方が良いと踏んだか。
元太が一発目に通っていないをすっと切っていく。
元より、手牌にオリることのできる牌は無い。前巡に入った内川のリーチに対しても、を強く押していた。
亜樹が、ツモ切られたを見つめた。
カンの方に待ちをとれば、討ち取れていたか。
次巡、竹内がを持ってきて手が止まる。
は仕掛けの瑞原にこそ中筋になっている牌だが、リーチ者の内川と亜樹どちらにも厳しい。
とはいえ、当然安全牌は無い。
であれば、結局は打つしかないように見えるが……
そうでなければ、3巡凌ぐことのできるか。