最終盤で、渋川にもう一度テンパイが入った。ただし、そこで出ていく
か
はいずれも無スジで、残りツモ回数は1回。一方、鳴いているのは
なのでアガれるし、なによりテンパイして流局に持ち込めば逆転トップの可能性をつなぐことができる。次局にとんでもない手が入って瑞原を沈めることだって、あり得ない話ではない。
まだ、チャンスはあるんじゃないか。
画面に出ているように、松ヶ瀬の待ちは![]()
で、
も
も当たらない。
そもそも松ヶ瀬のリーチはフリテンである。
渋川だって、こんな選択をしたくてファイナルに来たんじゃない。
この試合だって華々しく勝利を飾り、控え室で仲間やファンたちと喜びを分かちあいたかったはずだ。
それでも今成すべきは、奇跡を追うことではなく、可能性をつなぐこと。
それがたとえ英雄になれない道だとしても、渋川はブレなかった。
悔しさを抱えながら舞台を去る者がいて、
無念を受け継ぎ、悔しさを乗り越えて栄冠へと突き進む者がいる。
あらゆる感情が渦巻くファイナルの果てに、
5月17日、優勝シャーレを手にするMリーグ6代目チャンピオンが決まる。

東京・飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」のオーナーである梶本琢程氏(麻雀解説者・Mリーグ審判)との縁をきっかけに、2019年から麻雀関連原稿の執筆を開始。「近代麻雀」「キンマweb」「近代麻雀note」ではMリーグや麻雀最強戦の観戦記、取材・インタビュー記事を執筆する他、書籍の編集・構成なども担当。














