手数で押し込んだ浅井裕介、
安定(⁉︎)の大逆転劇を
魅せた近藤誠一
いざ波乱の決勝卓へ…‼︎
麻雀最強戦2020
「超攻撃型プロ決戦」
【B卓】担当記者:渡邉浩史郎 2020年2月16日(日)
今年も最強を決める闘いが始まった!!
その初回となる本日、超攻撃型プロ決戦と銘打って集められた8人の雀士がファイナル進出を賭けて戦う。
予選B卓には以下の4人が集まった。
メンチンのバビィ、馬場裕一!!
言わずと知れた有名プロ雀士。2017年の最強戦ではファイナル決勝に進出し、オーラス、アガリにこそ結びつかなかったものの、倍満条件をクリアする感動的な染め手で我々を魅了してくれた。今年こそメンチンを武器に最強を獲得するか。
日本一キレやすいプロ雀士、浅井裕介!!
その肩書のインパクトが目を引く、こちらも最強戦常連の人気プロ。
2018年の最強戦では箱下の状態で馬場から国士無双をアガるも、結果は3着。放銃した馬場とともに予選敗退という憂き目にあった。
そんな馬場との同卓、今度こそは優勝を決める国士無双を見せられるか。
大魔神の系譜、近藤誠一!!
もはや話題に上がらない日はない最高最強Mリーガー。2019年の最強戦でもファイナル決勝まで進んだ、まさに最強の一角にふさわしい雀士だろう。
麻雀入道、紺野真太郎!!
男子プレミアトーナメントを勝ちあがった2018年の最強戦。ファイナル予選、東1局からいきなり近藤に国士無双を放銃してしまう。
このままでは終われない。近藤に、そして最強位にリベンジするべく入道が牙を剥く!
(※誰もがビビりあがりそうな入場シーンでしたが、優しい笑顔も見せてくれました)
最強戦で生まれた国士無双をめぐる因縁の関係をもとに組まれたB卓。早速見ていこう。
【東1局】
開局、紺野に勝負手が入る。
その配牌がこちら。役牌が暗刻でドラのが二枚、両面二つ。打点もスピードも兼ね備えている。
親の近藤からドラのが出るが……
これをスルー!!筆者はこのとき、リーチをかけて跳満以上でアガることを見据えた、攻撃的な選択であると考えていた。
ペン、と最速のテンパイを入れる。ここは当然リーチ……
!?ダマだ!!
対局後の振り返りで、「自分の戦い方ではこうする」と言った。
そう、今回は国士無双の因縁で超攻撃型プロ決戦に入れられた紺野だが、実際はかなりの守備型なのだ。
ドラを打ってきて手出しも濃い親の近藤から火の手が上がる前に、他家からのアガリを拾おうという考えだろうか。いきなりオリジナリティが見える選択であった。
もちろんツモれば満貫だということも考慮にあっただろう。ここは紺野の満貫のツモアガリで局が進む。
【東2局】
この局最初に動いたのは近藤。
をポンして両面落とし。ソウズのホンイツまっしぐらだ。
こちらは同巡親の馬場。テンパイ外しで、ここは打点と形を見た選択をしていく。
狙いの一つであるを引き入れてリーチ!
そこに踏み込んだのが浅井!丁寧に手を進めて作った三色確定・高めチャンタの勝負手。打ちだすはドラだが当然ここは勝負だ!