“寿人さん、借りますよ──”KONAMI麻雀格闘倶楽部 滝沢和典が放った 盟友の技「ヒサトイツ」【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/8 第2試合(麻雀チャンネル)】担当記者 ゆうせー

“寿人さん、借りますよ──
KONAMI麻雀格闘倶楽部
滝沢和典が放った盟友の技
「ヒサトイツ」

文・ゆうせー【木曜担当ライター】2026年1月8日

Mリーグは恐ろしい。

何千、何万の目に見られながら打つ配信対局だからこそ、

「あれっ?」

と思うような一打が飛び出したときには、SNSが一瞬にして、そのシーンで埋め尽くされる。

その選択は、妙手かもしれない。疑問手かもしれない。

いずれにせよ、一人で戦っている分には、打牌の責任は自分のみが負えばいい。

それが、チームとともに、サポーターとともに戦っている分、Mリーグでの選択には自責と他責が入り混じってくるのだ。

選手が放つ一打は、重い。

Mリーグは素晴らしい。

麻雀が、たくさんの人の感情を動かすコンテンツに成長したのは、Mリーグあってこそだ。

マイナス面から話をしたが、綺麗に選択が決まったときのゾクッとする感覚を何千人、何万人と共有できることは、とてつもないプラスの話である。

また、勝ったときの喜び、負けたときの悲しみを、チームの仲間や、ファンの方々と分かち合えるのも、Mリーグならではのことだ。

自分以外の人間の麻雀の過程や結果を、みんなが真剣に見つめる時代になった。

選手が一打に込めた、想い。

その想いは、チームメイトや応援してくれる方の気持ちをも乗せて加速する。

そして今日紹介するのは、

KONAMI麻雀格闘倶楽部滝沢和典が、

過去も今もライバル関係にあるチームメイト、

佐々木寿人の得意技を使ったという、ちょっと「エモい」お話である。

第2試合

東家:渋川難波KADOKAWAサクラナイツ
南家:石井一馬EARTH JETS
西家:滝沢和典KONAMI麻雀格闘倶楽部
北家:東城りおBEAST X

この試合での、滝沢の打ち筋を表すキーワードは2つ。

1つは「河」だ。

東2局のワンシーン。

ネオンのように光る手をもらった滝沢。

役牌の【東】をポン。

解説の忍田が、「もう【6ソウ】を切って…」と話した直後、

滝沢は【8マン】を打った。

【6ソウ】を早く切ると、ソウズに関しては上目(数字の大きい方)が安全になる。【7ソウ】【8ソウ】は通されやすくなってしまう。

そして、「ソウズがあるなら下の方」だな、と読まれた際には、滝沢が欲しい【1ソウ】【4ソウ】を含む、ソウズの下目の危険度が相対的に上がってしまう。

滝沢はソウズの情報を何も出さないことで、すぐに【1ソウ】が鳴けるケースを狙ったのではないだろうか。

さらに、

【9マン】を引いてきて、

今度は【6ソウ】を打った!

【9マン】を持ってきたことで、少し事情が変わったわけだ。

ここで【9マン】を「手出し」することで、【6マン】【9マン】を入れ替えた、いわゆる「スライド」を演出する意図があったように思う。

真ん中の【6ソウ】よりも端の【9マン】が引っ張られたことを他のプレイヤーが理由づけてくれたら、【7マン】【8マン】【9マン】からの【6マン】引きを想定してくれるケースもあるだろう。

その際には、【6マン】は「入っている」と見られて、他家から少し打たれやすくなる。

だから滝沢は、

このように、

【8マン】【6ソウ】【9マン】
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