IKUSA 選手の命運を
分けかねない大事な初日
そして早川健太という男について
文・渡邉浩史郎 2023年5月30日
IKUSA 準決勝がついに開幕!!
EX風林火山は先日全選手契約更改を宣言したため、今回はSSP(スペシャルスパーリングパートナー)を決める戦いとなった。
この準決勝は一人8半荘を打って上位4名に入ることを目指す戦いとなる。
四日後、この表の上下で選手の明暗が大きく分かれる。
本日は初日四戦の戦いをダイジェスト形式でお送りしていく。
IKUSA、開戦!
一戦目
東家 早川健太
南家 しゅも
西家 浅井堂岐
北家 一瀬由梨
まずスタートダッシュを決めたのは一瀬。をポンしていきなりマンガンの三面張。
二巡目にを残して切りでホンイツのにおいを消しているのが憎らしい。
これを自力でツモ! マンガンの加点でまずは先制パンチを決めた。
しかしその裏で魅せてくれたのが雀王:浅井。
一瀬に聴牌が入った局面。浅井の手がこちら。が筋で捕まっている。
自身の手を真っ直ぐメンホン七対子に進めるなら出てもおかしくないが……
浅井の選択は! 一瀬の現物だ!
自身の手は三対子でまだ聴牌までも遠い一方、一瀬は濃い河の切り出しから安全牌風味のが手出し。一瀬の手を進めることはもちろん放銃もケアした止めだ!
そもそもよく見ると一瀬が切った二枚目のを鳴いていない。これはかなり切らない構えだ。
を引いて四対子になっても安全そうな牌を連打。いきなり凄みを見せてくれた。
【南1局】ここまで苦しかったしゅもに逆襲の一手。ツモタンヤオ二盃口のマンガン!
前巡タンピンイーペーコーの、に受けてのリーチを打つこともできたが、ダマテンでも出和了りマンガンになるというメリットを見てのカンに受けた。
浅井からのリーチ棒も含めて下三人が横並び。
【南2局】、抜け出そうとした浅井がピンフ赤赤ドラ、ダマテンでもマンガン確定の聴牌を積極的にリーチに踏み切る。
一瀬と並ぶマンガンよりも、突き抜けるハネマンの和了りを目指して勝負をかけた。
ここに追いついた早川が七対子ドラドラ、浅井の現物だが切られていない単騎でリーチに踏み切る!
一発で浅井からの出和了りとなり、リーチ一発七対子ドラドラ! ハネマンのアガリで一躍トップ目に躍り出る!
浅井の不運は続く。【南3局】、またしてもリーチに一発での打ち込みは七対子の単騎。
和了った一瀬はトップ奪還。そのままオーラスをノーテン流局で流して大事な初戦をトップで飾った。
一戦目の結果がこちら。
二戦目
東家 志岐祐大
南家 佐藤孝行
西家 逢川恵夢
北家 一井慎也