これが近藤誠一の宣戦布告!
執念の超攻撃打牌で掴んだ
最強位・鈴木大介への挑戦権
麻雀最強戦2020
「超攻撃型プロ決戦」
【決勝卓】担当記者:危険な鬼太郎 2020年2月16日(日)
今回の決勝卓にはなかなか面白いメンツが残った。
浅井裕介と近藤誠一に関してはこの最強戦で国士無双をアガったものどうしだ。
方や国士をアガって勝ち抜けなかったもの。方や国士をアガって最強位まで駆け上がった者だ。
鈴木たろうなども最強戦ではオーラスに四暗刻をツモっているので役満に縁がある。まさに超攻撃型プロ決戦に相応しいメンツだ。
『決勝』
東家 鈴木たろう
南家 近藤誠一
西家 前原雄大
北家 浅井裕介
親番のたろうの選択が面白い
ここから打とせずにをツモ切り。ドラのは切らないとしても多くの人はを切って手広く受けるはずだ。
何故たろうはを切ったのか?それはいくら親番と言えども安い手に価値が無いと思ったからだ。
1位だけにしか価値がない決勝卓。安い手で連荘をしても親かっぶりのリスクが増えるだけで、メリットが少ない。ならば、巡目も浅い事だし234の三色とドラのの欲張り手順だ。
見事にを引き入れ、234の三色とドラの西の欲張りセットの好形リャンシャンテンになった。
そしてテンパイ
想定よりは凄く安くなってしまったが親でリャンメン。一発や裏もあるので妥協点もある程度必要だ。
これに追いつくのが近藤。
こちらはなんとピンフ、高目345の三色の勝負手!いきなりこのタイトルにふさわしい超攻撃型どうしがぶつかった!
これに競り勝ったのは親のたろう!
リーチツモ裏の2000オール!
自分がアガれたことも嬉しいが、近藤の勝負手も同時に蹴れたことも嬉しい。一度で二度おいしいアガリになった。
1本場は前原の一人ノーテンでたろうの親番が続き、
東1局2本場
近藤がのポンテン。
なんてことの無いのポンテンに見えるが、実はこれ、同順二鳴きなのだ。対面の前原のをスルーして、上家の親番のたろうのをポンした。
たろうも近藤も方法論は同じだ。極力高い手を目指し、安いアガリは目指さない。それがトップ取り麻雀の勝ち方だと思っている。
前原からリーチが掛かるものの、
現物のをたろうから捉えて、のみの千点のアガリ。
東1局なのに、たろうと近藤の方針が伝わってきた。
東2局
浅井がをポン。
多少は遠いものの、ピンズのホンイツへと手を進める。この手牌はホンイツまで伸びれば、5200から役牌が重なりホンイツトイトイになれば12000点にまで延びる可能性がある。
追いつくのが親の近藤。
ドラのが対子の確定イッツーの12000でもリーチ!普段ならヤミテンにしてもおかしくは無いが、待ちのペンがピンズのホンイツであろう河をしている浅井と被っている。
他家からのの出は余り期待できないので、浅井を降ろす意味でのリーチだ。もちろんツモっての6000オールも大きい。
浅井がテンパイ。
一瞬ピンズに手を掛けて長考。通りそうな牌はいくらかある。筋のやだ。4枚もあれば降りには困らない。
私は浅井はを切りたがっているんだろうなぁ。と感じた。を切ればテンパイだが、近藤に12000の放銃になる。