渋谷ABEMAS・多井隆晴
タイミングを見計らった
子方を好きに打たせない
親リーチ
【Mリーガー29人の名手】
Mリーグ2019 10/18
第2試合 東4局2本場 ドラ
33600
南家 近藤誠一(セガサミーフェニックス)
13000
25400
28000
4巡目にダブの片アガリでテンパイしたトップ目・多井。では出アガリできないが、ここで多井はどう打ったか?
「親のリーチは魔法の言葉」
多井は打でテンパイを取るも、いったんヤミテンとした。巡目も早く、ヤミなら他家からがこぼれることも期待できる。反対にリーチだと簡単にはアガれないだろう。多井は数巡、じっと待つ。
だが、をツモ切った後、次の打でツモ切りリーチに踏み切った。
なぜ、突然のツモ切りリーチなのか。まず、を捨てているので引きの3メンチャン変化はフリテンとなる。かつ、他家がを2枚捨てており、ツモも容易ではなくなったのだ。これ以上じっとしていると子に押し切られる。ならばリーチで子の足を止める。
この切り替えが功を奏し、ツモで親満を決めたのだ。
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東川亮
赤入り麻雀、東天紅(三人麻雀)などを愛する、さいたま市在住の麻雀ファン。本業はフリーのライター。飯田橋にあるセット雀荘「麻雀ロン」にて、オーナーである麻雀解説者・梶本琢程氏との接点が生まれ、その縁をきっかけとしてキンマWebにてライター活動を開始した。
ひがし@Twitter
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