土田浩翔YouTuber化計画!ジャンナビを通じ、麻雀の楽しさを発信する

土田浩翔YouTuber化計画!
ジャンナビを通じ、
麻雀の楽しさを発信する

Mリーグ公式解説として抜群の人気を誇っている、麻雀プロ・土田浩翔。今年63歳になった土田プロがこの度、オンライン麻雀ゲーム「ジャンナビ」を使ってのYouTube配信を行うことになった。そこで今回は土田プロが感じる「ジャンナビ」の魅力や配信をするときのスタイルなど、気になることを細かく質問。はたして、YouTuber・土田浩翔のスタイル、そして目指すものとは?

インタビュー・文:東川亮

土田浩翔とオンライン麻雀

──土田プロとオンライン麻雀の出会いから教えてください。

初めてオンライン麻雀のようなものと触れ合ったのは、今から30年以上前だったと思います。パソコンなるものが世の中に出回り始めたくらいのときで、女性プロの方と一緒にある会社に行って、体験しました。

そのときには「将来はこういうもので麻雀を楽しむ時代が来るのかな」と思っていましたが、早かったか遅かったかはともかく、今やオンライン麻雀は誰でも楽しめるようになりましたよね。当時の感覚は合っていたと思います。

──土田プロの考える、オンライン麻雀とリアル麻雀の違いや、リアルと比べて優れている点というのは。

オンライン麻雀最大の長所は、チョンボがないことです。初めて麻雀をやる人は分からないことだらけで、きっとチョンボもしてしまうと思いますし、それがいやだと感じる人も多いと思います。

でも、オンライン麻雀ならチョンボはないわけで、そのおかげで初めて麻雀をする人のハードルはかなり下がったと思います。他にも、役や点数計算が分からなくても遊べるというのは、本当に素晴らしいと思います。麻雀に対する偏見もかなり減ったでしょうし、麻雀を健全な娯楽として日本国民に普及させていったという意味では、ネット麻雀の果たした役割はとてつもなく大きいと思います。

それと、これは余談ですが、最初にオンライン麻雀をやったときには、牌の来る感じがリアルとは違うなと、個人的には思っていました。やはり、リアルの麻雀とは別物だなと。でも、今は自動配牌卓が普及したこともあって、そのような違いはなくなってきたと感じています。リアルがネットに近づいた、とでも言ってもいいかもしれませんね。

土田浩翔が語る、ジャンナビの魅力

──オンライン麻雀の中でも、土田プロは特にジャンナビに長く携わっています。ジャンナビの魅力は、どんなところにあるのでしょうか。

ユーザーの方が麻雀そのものを楽しみながら、アイテムなど麻雀以外でも楽しめるところを最初に作り出していったのがジャンナビだと思います。

もちろんアイテムが実際の麻雀に影響することはないのですが、麻雀をより盛り上げるアイテム、ジャンナビ上で自分を表現できるアバターなどを集める楽しさがあるという話は、ユーザーの方と触れ合っていく中で聞いていました。そこで全く違う世界が始まって開拓されていると思いましたし、間口が広がったといううれしさもあります。

ジャンナビのおかげで、今までの映像だけを見ているファンの方とは全く違う親近感を得られる、新たなファン層と接することができたと思います。

あと、ジャンナビならではの楽しみ方として、チャットができたり、しゃべりながら打てる「ボイス配信」という機能があったりするのが面白いだと思います。基本的に、我々麻雀プロは対局に会話をしません。

ですから、プロがどんなことを考えながら麻雀を打っているのかを対局と一緒に聞けるのは面白いですし、あとは感情の起伏、それがリアルに伝わっていったときに、ユーザーのみなさんとの喜びをつなげてくれた感じがあります。

しゃべれることでファンのみなさんとの距離感が近くなったと感じていますし、同時にみなさんの反応もリアルタイムで得られるので、これは一つの刺激になります。反応がないのはプロとして一番困ることですが、ジャンナビはそれが得られやすいのがいいところだと思います。

──話しながら打てるのが、ご自身にとってもプラスになる、ということですね。

私は言葉で生きているところがあるので、無言なのが耐えられない、ストレスがたまるんですよ。麻雀発祥の地である中国などがそうですが、麻雀はしゃべりながらやるのがゲーム性に適しているのではないかと思っています。

土田浩翔、YouTubeを開始

──土田プロはこれからYouTubeをやっていくと伺いました。

挑戦して、失敗したら即やめる、という覚悟です(笑)。そんなに簡単に成功するとは思っていないですけど、まずは気長にやってみようかと思っています。ファンの方と打ったり、軌道に乗れば大会を開いたりできればいいですね。

──土田プロはこれまでにYouTubeで、用語の解説や麻雀の考え方とかを発信していましたが、実際に打つところを配信するのは。

今回が初めてです。自分としてもワクワク感がありますが、YouTubeって捉えどころのない世界なので、不安もありますね。自分がすごく傷つくようなこともあるかもしれませんし、そうなると即「やめます」みたいな話をしちゃいそうなのが怖いです。

大きなプラスの面があれば少々のことでは大丈夫ですが、年も年なので、あまりストレスを抱えながら生きていくのは困るかなと(笑)。

できるだけストレスなく、もっと言えば、YouTubeをやって自分のストレスが解消されていくのが理想ですね。

──土田プロと言えば、Mリーグでの公式解説を筆頭に、楽しいトークで人気ですから、ファンもすぐつきそうな気がします。

実は、私はこれまでに赤裸々な自分を見せてきたことがなかったんですよ。どんな解説をしているときも鎧を外さない、よそ行きの自分だったのですが、それを剥がしたいと思ったのが、YouTubeを始める動機の一つです。

解説をする場合は必ず、他人について語るわけじゃないですか。そして、その人には必ずファンやスポンサー、あるいは競技麻雀団体などがついています。そうなると、あまり過激なことは言えないんですね。

でも今回は、自分のことを自分でしゃべるわけなので、誰に気兼ねすることなく言いたいことを言えますし、何を言っても誰も傷つかないので、気楽にできそうです。今回のYouTubeでは「ボイス配信」の機能は使わないのですが、YouTube上で好き勝手にしゃべろうかなと思っています。ちなみに、過激な解説は70歳を過ぎたらやろうかなと思っていました(笑)。

■麻雀はアガらなくていい

──これから麻雀やジャンナビ始めようという方に、どのように楽しんでほしいですか。

こうしたらダメ、間違うんじゃないかとか、負の方向のことは考えず、訳が分からなくてもいいからとにかく操作していろいろ試してみてほしいと思います。麻雀って、別にアガらなくてもいいんですよ。何かを作ろうとする道程が楽しいのであって、アガれたらいいなというより、どこまで作れるのかを楽しむゲームだと思っていただいた方がいいのではないでしょうか。

──勝ち負けばかりにとらわれていてはよくない。

勝ち負けを追い求めるとむなしさしか残らないですし、自分にとってプラスに働かないことが多くなりすぎてしまいます。麻雀を専門的に考える、それこそプロやプロを目指す人ならそこを考える必要があると思いますけど、愛好家はそこを考えない方がいいでしょうね。

トップを取りたい、アガりたい、ということに楽しさを覚える人はいいですけど、違う楽しみ方の方がもっとストレスなく遊べるんじゃないかと思います。だって、麻雀は趣味、遊びでしょう。楽しくなかったら、苦しんだらダメですよ。

──ジャンナビは初心者の方でも楽しめるように作られています。

はい、初心者の方は特に楽しいと思います。純粋に楽しむことだけ考えるようにすればOKで、操作ミスしようが何しようが、全然問題ないんですよ。私はアガるためにどうすればいいかを考えるプロではなくて、どうやって手牌を楽しむかを考える側のプロです。

麻雀対局番組などはどれも勝ち負けを競うものになっているので、たまには息抜きに、勝ち負けと関係ないプロを見に来てよ、という感じですね。

■今でも、麻雀は楽しい

──土田プロは人生の半分以上を麻雀プロとして生きてこられていますが、今でも麻雀は楽しめていますか。

楽しいですね。作る喜びというのがありますよね。どこに行っても、私が麻雀を打つと「いつチートイツでアガるんだろう」とみんな思うらしいんです。そして私が「ロン」と言ったときに、「チートイツかな?」と思ってみんなキラキラした目で見てくれる、実際はどうあれ、そんなことが楽しいなと思います。

そして何かを作る喜びと共に、自分が何か大きな手を狙っていたときに、周りもはたと気付いてくれる、そういうところで麻雀がコミュニケーションツールとして最高の形になっていくんじゃないかと思います。

──ジャンナビならチャットや掲示板があって、そういう語らいも広がっていきそうですね。

やっぱり、麻雀は語らないと。みんな語りたいじゃないですか。語り合いの場がないと、楽しさは半分になっちゃいます。だから、プロにも大いに語り合ってほしい。それも戦術的な語りじゃなく、感情的な語り合いをもっと聞きたい、というのはありますよね。

専門的な話になりすぎると一般の方がついていけなくなってしまいますし、それよりも「アレはアツかったね」とか、そういう抽象的な形の方が一般の人は分かりやすいと思います。そういうところを、私も麻雀プロとして、ジャンナビを使って発信していけたらいいですね。

ジャンナビ麻雀オンライン
【公式】ジャンナビくん@ジャンナビ麻雀オンライン
【公式】土田浩翔の宇宙(ソラ)TV

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