「みんな、一緒に泣こうぜ」萩原聖人が語った、雷電ユニバースとともに叶えたい夢──【Mリーグ2022-23セミファイナル観戦記4/24】担当記者:江崎しんのすけ

みんな、一緒に泣こうぜ
萩原聖人が語った
雷電ユニバースとともに
叶えたい夢──

文・江崎しんのすけ【月曜担当ライター】2023年4月24日

第1試合

東家:日向藍子(渋谷ABEMAS)
南家:萩原聖人(TEAM雷電)
西家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)

Mリーグ2022シーズンセミファイナル9日目
試合後のインタビューにて、萩原は目標としている夢について語った。

役者として、Mリーガーとして様々な活躍を見せている萩原。
実は最近まで、体調を崩し入院をしていたそうだ。

先日SNSで発表されてからは萩原の体調を心配する声も多く、元気な姿を見て安心した人も多いのではないだろうか。

入院を振り返り、「人間として、役者として、Mリーガーとしてやりたいことを再認識でき、いい時間になりました」と語った。

東2局1本場、親番の萩原にチャンスが訪れる。

2枚目の赤ドラを引き、高打点が見込めるようになったところ。
ただ愚形が残っており、ここでターツを選択しなければならない。

手の形だけで言えば打【2マン】になる。マンズのノベタン・筋になる一盃口のカン【2ピン】など、即リーチにいける待ちが残り、ドラの【6マン】を引けば打点・形ともにアップする。

ただ【2マン】【3マン】の場況が非常に良く、山には残っていそう。

非常に難しい手牌だが、萩原はシンプルに打【2マン】を選択する。

マンズを残そうとするとピンズのどれかを捨てなければならないが、2pが1枚切れていることと、ドラが【6ピン】であることを考えると優劣がつけがたい。

ピンズの形は保留して、場に残っていそうなマンズを狭く受ける。

すると3巡後、【4マン】を引いてテンパイ!
【2ピン】が1枚切れていることもあり、【1ピン】を切ってカン【4ピン】リーチをかける。

ツモ山に伸びる萩原の手には、心なしか力が入っているように見えた。

久々の試合で訪れた勝負手に気合が入っているのかと思ったが、理由はそれだけではないようだった。

試合後のインタビューによると、今日の試合では「元気に打つ」ことをテーマとして臨んでいたらしい。

先述の通り、体調不調に見舞われていた萩原。
元気に打つとは、好成績を残すために伸び伸びと打つ意味合いもあるだろうが、元気に打っている姿をチームメイト・ユニバースに見せたいという想いがあったのではないだろうか。

セミファイナルで健闘を続けるチームメイト達。入院中、萩原はそんなチームメイトの戦う姿に元気づけられ、「チーム戦っていいなと思いました」と笑いながら話していた。

元気をくれたチームメイトに
心配して待っていてくれたユニバースを安心させられるように。

麻雀だから結果が必ずしも伴うとは限らない。
しかしどんな追い風にも折れず、戦い抜く姿は見せることができる。

萩原の一人旅になるかと思われたが、萩原のリーチを受けて七対子のフリテン単騎に構えていた日向がツモり、萩原の勝負手を蹴る。

そして次局は逆に日向が勝負手を決める。
【4ソウ】【7ソウ】の役無しヤミテンに構えたところに絶好の【8ソウ】を引き、【3ソウ】【6ソウ】【9ソウ】リーチをかける。

このリーチに、親番の岡田がテンパイから【9ソウ】を勝負し

裏ドラが2枚乗り満貫のアガリとなる!
このアガリにより日向は頭一つ抜けたトップに。

3者が日向を追いかける展開となったが、南1局では寿人が岡田からチンイツの8,000点を出アガり1歩リード。

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