そうさ迷わず
文・越野智紀【火曜担当ライター】2023年10月24日
第2回戦
東家:園田賢(赤坂ドリブンズ)
南家:黒沢咲(TEAM RAIDEN / 雷電)
西家:岡田紗佳(KADOKAWAサクラナイツ)
北家:多井隆晴(渋谷ABEMAS)
KADOKAWAサクラナイツの選手は、それぞれが連闘権というアイテムを持っています。
このアイテムを使うと1戦目に出場した選手が続けて2戦目も出場できるというアイテムです。
通常は1回使うと消滅するのですが、トップを取ると連闘権は消滅せずに手元に残るというシステムがあります。
1戦目の2着に手応えと体調の良さ、打ち足りなさを感じた岡田選手は自身初となる志願での連闘権の行使をしました。
今シーズンはレギュラーシーズンで敗退すれば、誰か一人以上の強制入れ替えが実行されてしまうので絶対に負けられない年。
ここまでチームは全体的に不調で最下位まで転落していましたが、この初めての決断にサクラナイツ控室は大いに沸き立ちました。
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本来出場予定だった堀選手から「トップ取ってきてくれ」の一言を受け、暗闇の劇場に舞い戻るサクラのポイントゲッター。
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連闘効果か、微妙な形からも集中力を切らさずに仕掛け出した岡田選手。
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まずは反応よく300・500のアガリ
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次局はドラドラ赤赤のテンパイが入ると、カンでのリーチを選択。
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は山に4枚で、シャンポンだと2枚残り。
迷わず多いほうを選ぶ充実の内容を見せるも
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4対2ぐらいの差なら簡単にひっくり返るのが麻雀。
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さらには次巡もツモ。
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をツモる前に
がいたらテンションが上がりすぎるところでしたが、謙虚な気持ちも残せたまま最高な形でのハネマンの加点となりました。
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「シャンポンでもカンチャンでもどっちもツモるんかい」と、開局から飛ばしていく岡田選手に対して引き気味の多井選手でしたが
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まずはリーチ赤裏3で反撃の狼煙を上げると
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今度は親番でダブと
を仕掛け。
単騎から直前に通った
単騎に待ちを変え、トイメンの黒沢選手の
手出しにロックオン。
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これが綺麗にヒットして7,700のアガリ。
連続の加点でトップを走る岡田選手に並んできました。
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手に残ってしまったと
で立て続けに不幸が起きてしまった黒沢選手。
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南1局にピンフ三色も見えるタンヤオドラドラのイーシャンテンから、安全牌のを残して
の先切りで三色固定の選択をしました。
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ここまで開幕から苦戦を強いられトップが無い黒沢選手。
何が問題かというと、何も問題がないのに本人が考えすぎてしまっているところに問題があるように思えました。
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去年の今頃の打ってる姿と比較すると
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今年の方が表情は固く、結果を深刻に捉えすぎているような雰囲気です。
現在この試合での数字も合わせた今シーズン全56局の内、鳴いたのが1局。
副露率にすると1.79%という異次元な数字を叩き出していることが不調の原因と考える向きもあります。
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※今シーズン唯一の副露は自然なポンテンでした