運命のサイは投げられた
堀慎吾が敢行した
一か八かの大ギャンブル
文・徳岡明信【月曜担当ライター】2023年4月24日
第2試合
4/24第1試合終了時点
上位4チームはほぼ差は無く
KADOKAWAサクラナイツのみ大きくマイナスの状況だ。
これ以上上位チームにポイントを離されると厳しくなってしまう。
Mリーグにおいて約200ポイント差など、充分逆転できる点差なのは重々承知だ。
しかし後半戦に入り、上位4チームと下位2チームに分かれる構図になってしまうと
【下位2チームに対して辛く打つ】
という状況が多発する可能性がある。
なので、ここで上位に離される訳にはいかない。
いつになく神妙な面持ちで入場して来た堀慎吾。
この試合がセミファイナルの大きなターニングポイントになると考えている筈だ。
第1試合でチームメイトの岡田紗佳が無念の4着に沈んだ事もあり、ここでの堀の奮闘にチームとサポーターが大きく期待している。
堀慎吾がチームに吹く‘向かい風‘を‘追い風‘に変える事ができるか。
東家:伊達朱里紗 (KONAMI麻雀格闘倶楽部)
南家:堀慎吾 (KADOKAWAサクラナイツ)
西家:黒沢咲 (TEAM雷電)
北家:白鳥翔 (渋谷ABEMAS)
東1局、先制をとったのは伊達であった。
役無しドラ無しの手だが捨て牌的にはまだ他三者にスピード感は感じられない。
手牌変化も乏しく、抑え込みの意味合い強くリーチに踏みきった。
そこにすぐに被せてきたのは
渋谷ABEMAS・白鳥だ。
ペンチャン待ちながらも果敢に追いかける。
この2軒リーチを受けた堀。
2人の共通安全牌は無し。ならばとをプッシュし、
良く押しましたとご褒美のようなを引き入れて3軒目のリーチ。
この待ち、実はリーチした時点で7枚も山に残っていたのだが、
直後に伊達がを掴み白鳥のアガリ。
続く東2局
先程アガッた白鳥が先制を取る。
ただ、親の堀も黙ってはいられない。
ダブをポンしてイーシャンテン。
形は苦しいが白鳥に応戦していく。
直後に伊達にもテンパイが入る。
もシャンポンで待ちは不満ながらも果敢に追いかけリーチをした。
東1局のリーチといい、今日はかなり攻撃的な選択を取っている。
伊達からのリーチを受けてすぐにテンパイが入る堀。
しかし不運にも出ていくのは伊達の当たり牌もであり…
もちろんテンパイとならば止まる筈は無く痛恨の5200の放銃に回ってしまった。
またしても堀に吹く‘向かい風‘
しかし堀もそんな事じゃあへこたれない。