喉から出かかったその言葉は
心の奥に飲み込んで
浅井堂岐 雌伏の時
文・後藤哲冶【月曜担当ライター】2025年1月27日
今シーズンのMリーグ、レギュラーシーズンを引っ張っているチームといえば。
そう聞かれて、真っ先に出てくるのはこの2チームだろう。
赤坂ドリブンズと、セガサミーフェニックス。
どちらのチームも開幕から好調をキープ。
ドリブンズに至ってはレギュラーシーズンの歴代最高ptを超え、まさに絶好調と言って差し支えない。
そしてドリブンズに及ばないまでも、同じく好調なチームがセガサミーフェニックスだ。
竹内醍醐の両名がチームを引っ張り、トータル2位につけている。

チーム自体は好調の中、苦しんでいるのが新加入選手の浅井堂岐だ。
序盤こそ悪くないスタートだったものの、直近の対局が厳しい。
前々回の登板ではBEASTXの鈴木大介に不可避の大三元を放銃してしまい、無念の4着。

前回登板でも4着となってしまい、直近2連敗。
チームの成績が悪くない中、自分も結果を残したい気持ちは少なからずあるだろう。
今日は大三元を打ち上げている大介と再びの同卓。
リベンジ達成なるか。
1月27日 第1試合

東家 浅井堂岐 (セガサミーフェニックス)
南家 鈴木たろう(赤坂ドリブンズ)
西家 鈴木大介 (BEASTX)
北家 佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘俱楽部)
この第1試合は攻撃的な選手が揃ったこともあり、壮絶な叩き合いとなった。

まず東1局、いきなり5巡目に寿人からのリーチ、それに対して追い付いたたろうが、現物待ちという事もあって1巡ダマに構えてから。

1巡経ったことでツモ切りリーチを敢行。
5巡目で寿人の現物が少ないこともあり、すぐに出るはダマで拾うが、出ないのならばめくり合いでも勝機ありという事でリーチへ。

これが実って寿人から8000のアガリ。

そして続く東2局。ドリブンズの、たろうの勢いは止まらない。
堂岐の先制リーチにダブの仕掛けで押し返し、手の内には
とドラで12000のテンパイ。

このめくり合いも制して、4000オールの加点。
一気にトップ目に躍り出た。
東3局

このたろうに食らいついたのは、西家に座る大介だった。
寿人のリーチにタンヤオドラドラの仕掛けで追い付くと、最後のをツモアガって2600オール。
これでまず2着目に立つと。

畳みかけるように東3局1本場、5巡目でカンのリーチへ。
待ちを選ぶことができたが、事前に決めていた事が分かる淀みない発声と打牌だった。

これにそう簡単にオリたくは無いのが堂岐だった。
一旦はの対子落としで迂回したが、ドラ表示牌のカン
を引くならば話は別。
1枚切れのは勝負して、前に出る。

を引いてきて打
。
が合わせて6枚見えており待ちとして厳しいこと。
がリーチに通りやすい牌であることから、ここはカン
と
のイーシャンテンに構えた。

寿人の仕掛けが入った後、を引いてテンパイ。
待ちはカンと決して良い待ちではないが、ドラ赤ならば勝負に値すると判断。
ここは強気にリーチで追いかける。