Mリーグでも先頃、あの多井隆晴がフリテンのチョンボを喫する場面があった。
体調や緊張感、あるいは他の理由でも、こんなことを実際に起こしうるのが生身の人間である。
さらに言えば、どんなことでも起こりうるのが麻雀だ。
対局と共にシンと静まり返るスタジオ。
手元を映すカメラの向こうで数十万人が熱い眼差しを向けている。
原のように「2度とないかも知れない」という気持ちで戦っている者ならば、この環境で麻雀を打つということが即ち極度の緊張との戦いにもなるということは想像に難くない。
この経験は原の経験値となって血となり肉となり、さらには骨身に染みて成長の糧となるだろう。
原は、今夜を泣いて過ごすかも知れない。
あるいは酒の力を借りて倒れてしまうかも知れない。
失意に苛まれるか、あるいは自暴自棄となってしまうか。
それはそれでいいと思う。
ただ、何一つ終わっていないとファンの方たちは思っているし、視聴者の多くもそう感じているはずだ。
その証拠に、件のポストにはたくさんの方からの激励の温かい言葉が並んでいた。
彼女への期待の高さが感じられるものだった。
誰もが思っていてもやれない方法で名前を売り、最後は実力で貴重な一席を勝ち取った。
その結果は負けと出たけれど観ている人たちに鮮烈なイメージを残し、今度はオファーされる形で麻雀最強戦に舞い戻ってきた。
そして、コテンパンに散った。
負けたら終わりです https://t.co/5CMVm0T235
— 【近代麻雀編集長】金本晃 (@kbJB0DFyGn3avDp) November 15, 2024
彼女を鼓舞するように金本委員長は敢えてこんな言葉を使ったのだろう。
でも。
原えりかという打ち手が、ここからどのように強くなり、羽ばたいていくのか。
私だったらこの話の続きを観てみたいが、皆さんはどう感じるだろうか?
キンマ買い占め少女が、今度はどんな形でこの舞台に戻ってくるのか?
私は楽しみで仕方がない。