タッキー劇場が、カーニバルより盛り上がった今夜。の巻【Mリーグ2026-27 観戦記 9/28 第1試合(麻雀2ch)】担当記者 中島由矩

こうして東城が切ってしまった【6ソウ】に、滝沢のロンの声がかかった。

東城にしてみれば、ちょっとどういうことか分からない8000。しかし、フリテンなどルールに抵触していない限り、払わなければならない。

東城は東4局の僥倖を生かし切ることができず、トップ争いから離脱した、はずだった。

 

南3局

先制リーチを放ったのは、先ほど手痛い放銃をして、ラス目に落ちたばかりの東城。ドラドラのシャンポンリーチをアガって、戦線に復帰したい。オーラスの親番があれば、まだ舞える。

オリて自らの親を手放し、オーラスを有利な立場で迎えることもできた滝沢。しかし、滝沢が13巡目に下した決断は、追いかけリーチだった。試合後に滝沢は語る。

「東城さんの河にターツ選択がなかったから愚形も十分あるし、何より自分の手牌に安全牌が少なかったので行きました」

東城のドラシャンポンが山に1枚、滝沢のペン【3ピン】が山に2枚。滝沢の目論見通り、有利なめくり合いに持ち込むことができたわけだが、

ラス牌の【6マン】をつかんだのは滝沢だった。東城がロンアガリすると、裏ドラ表示牌に【赤5マン】が転がり、裏3の12000に。

これで南4局はいわゆる「全員集合」の状態で戦うこととなった。タッキー劇場の開幕というわけである。

 

南4局

「チー」

赤赤の手牌をもらい、ペン【7ピン】に声をかけたのは、親の東城。この鳴きでドラの【9ピン】を1枚確定させ、自風の【東】バックで12000以上のアガリをねらう。

Mトーナメント2026で優勝し、今季のMリーグでもここまで最多得点である82700点の記録を持つ東城。まだよ、まだ私のカーニバルは終わらない。ここからもっとカーニバってみせる!

しかし、3枚目の【3ピン】を引き入れ、【2ピン】【5ピン】・【3ピン】リーチを打った滝沢に死角はなかった。

東城は、テンパイ打牌がつかまり、万事休す。

「いやー、最後危なかったよなあ」そんなKONAMI麻雀格闘倶楽部ファンの声で賑やかな今夜のタッキー劇場、無事閉幕と相成った。めでたし、めでたし。

横移動で2着となった亜樹。あえて火中の栗は拾わず、チームにプラスポイントを持ち帰れたのは大きい。

4度のアガリで2度の放銃をカバーした滝沢、2度の12000を4度の放銃で溶かした東城。傷だらけの2人を含む、40人のMリーガーによる戦いは、今月幕を開けたばかりだ。

放銃0のパーフェクトゲームは美しい。しかし、殴り合いは興行として盛り上がる。無論、滝沢が視聴者映えを意識したことはないだろうが、面白い試合が見られたし、面白い試合の観戦記を担当できて、筆者はとっても幸せな夜だったのである。

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