三浦智博の
ジェッツ気流はここから
──人事を尽くして
天牌を待つ──
文・小林正和【火曜担当ライター】2026年10月6日
勝負の世界には、ゲン担ぎやルーティンといったものがある。
決まったものを食べる。
同じ道を通る。
いつもの音楽を聴く。
それはトップアスリートも例外ではないだろう。
科学的な根拠があるわけではない。それでも人は、気持ちや習慣に、ほんの少しだけ願いを託すのだ。
「人事を尽くして天牌を待つ」
このチーム・スローガンも、どこかそんな願掛けに似ている。
やるべきことをやったうえで、最後は天牌を待つ。だが、待っているだけではどうにもならない時もあるならば…。
重苦しい空気。
まとわりつく嫌な流れ。
そんなものは、ジェット噴射で一気に吹き飛ばしてしまえばいい。
神にもすがるような、そんな一戦。
この日の二試合目、チームから託されたのは
三浦だった。
南4局
「オシ」て「オシ」て、たまに「ヒイて」。
マスコットのオシヒキくんも見守る中、アガリトップとなるリーチを放つ。
自身にとって、今シーズン初トップへ。
そしてチームにとっても、上昇気流に乗るための一勝。これまでの悪い流れを断ち切るための一勝でもある。
やるべきことは、やった。
あとは、天牌を待つだけ。
しかし、待ち受けていたのは、あまりにも非条理な、麻雀というゲームそのものだった──。
第2試合
東家:三浦智博(EARTH JETS)
南家:佐々木寿人(KONAMI麻雀格闘倶楽部)
西家:朝倉康心(U-NEXT Pirates)
北家:尻無濱航(KADOKAWAサクラナイツ)
昨シーズン、チームとしての初年度を迎えたEARTH JETSは、▲740.5ポイントという成績で、10チーム中10位。レギュラーシーズンを最下位で終えた。
三浦自身も、▲381.9ポイントと全40人中36位という悔しい成績に終わっている。
「去年のマイナスを全部返したいくらい、モチベーション高く持って練習してきました。強い気持ちを持って挑みたいですね。」
開幕前のインタビューでは、昨年の悔しさをにじませながら、力強い言葉で意気込みを語っていた。
しかし、まだ1/6程度が終わったに過ぎないとはいえ、ここまでチームは最下位。
もし今季、レギュラーシーズンで敗退すれば、チーム編成を余儀なくされる。
だからこそ、今はとにかく欲しい。
内容が良かったとか、悪かったとか。
もちろん、それも大切だ。
それでも、ラッキーでいい。
まずはトップが欲しいのだ。
東1局1本場、わずか5巡目で先手を取ると
リーチ・ツモ・ピンフ・ドラ・裏
4,000オール(+300)













