軍師と呼ばれた男 勝又健志【Mリーグ2026-27 観戦記 10/15 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 黒田瑛太郎

そしてドラを切ってのリーチ敢行。しっかり【7ソウ】が1枚残っている。鳳凰位の流石の読みだ。


ここに生牌の【北】もぶつけていく勝又。


【赤5マン】を引かされた柴田は現物の【1ソウ】【2ソウ】を払いながら回ることになる。

そして勝又最後のツモ番に眠っていたのは…


当たり牌の【7ソウ】だ。現物がある訳では無く、柴田も【1ソウ】【2ソウ】を手出しし、降りている気配なので、聴牌を取りきることになりそうだが、【4ソウ】か【7ソウ】どちらを切るだろうか。本来であれば白鳥に【1ソウ】が通っているのでペン【7ソウ】が無い分【4ソウ】を切るところだ。しかし今回は【9ソウ】が枯れており、ペン【7ソウ】のパターンが削られてしまっている。果たして勝又はどちらを選ぶのだろうか。


選び抜いた答えは…

放銃を回避する【4ソウ】だった。この時の思考を私の想像できる範囲で書き出して見ようと思う。まずペン【7ソウ】が無い分、比較するべきはカン【4ソウ】とカン【7ソウ】だが、白鳥の河に早い段階で【5ソウ】が切られており、カン【4ソウ】なら【3ソウ】【5ソウ】【5ソウ】から【3ソウ】【5ソウ】に形を固定していることになり、やや可能性は下がりそうだ。一方でカン【7ソウ】については特に情報が無い。次に考えるべきはシャンポンのケースだが同様に【5ソウ】が先に切られているので、【4ソウ】【4ソウ】【5ソウ】から【4ソウ】【4ソウ】に形を決めていることになるため、四暗刻などの手役が絡まない限りは【4ソウ】絡みのシャンポンは出てきづらいといえる。一方【7ソウ】と何かのシャンポンというケースはどうだろうか。ここからは柴田の手牌を想像していく。まず白鳥のリーチを受けて、【1ソウ】【2ソウ】と払っていった訳なので、それまでの柴田の手牌は
【1ソウ】【2ソウ】????? 【9ソウ】ポン 【發】ポン
ということになる。そして柴田か【2マン】【3マン】の両面ターツを払っていった時に遡るが、この時字牌の【白】などは残さずに、一旦【2マン】【3マン】を手に残して、後から索子の混一色に移行している。


このことから索子のターツには愚形が残っている可能性が上がる。そのため、柴田の聴牌がペン【3ソウ】待ちだったと仮定すると、見えていない残る5枚で1メンツと雀頭を構成しなければならない。そして、【9ソウ】を鳴いた時に柴田は【7ソウ】を切っており、これがカン【8ソウ】のフォローで複合形を考えなければ、柴田の手の残る5枚は【4ソウ】~【6ソウ】で構成されている濃度が上がっていることになる。したがって柴田の【4ソウ】所持率が上がり【7ソウ】所持率は下がる。以上から相対的に白鳥の【7ソウ】所持率が上がるので、【7ソウ】の方が白鳥に対してやや危険、という判断になったのではないだろうか。機会があれば本人に伺いたいところである。
結果としてはこの局は流局し、佐野の大きなアガりもあり、

トップ:佐野
2着:勝又
3着:柴田
4着:白鳥

となった。
己の読みと心中し玄人好みのゲームを生み出す軍師勝又の麻雀からは今後も目が離せない。

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