真のハンサムは誰だ!
天に二物を与えられし
者たちの戦い
【A卓】担当記者:江崎しんのすけ 2023年7月23日(日)
麻雀最強戦2023最強ハンサム決戦。
予選A卓の面子はこの4人。
早川健太(連盟)
若干24歳のハンサム。日本プロ麻雀連盟のタイトル若獅子位を獲得している。
本田朋広(連盟)
Mリーグ・TEAM雷電所属のハンサム。昨シーズンはポイントゲッターとしてファイナル初進出に大きく貢献した。
滝沢和典(連盟)
言わずと知れた元祖ハンサム、Mリーグ・KONAMI麻雀格闘倶楽部所属。
視聴者の勝ち上がり予想では42%と断トツの支持を獲得。
尻無濱航(協会)
日本プロ麻雀協会所属のハンサム。同期にはサクラナイツの渋川難波プロや、水口美香プロがいるとのこと。
これまで最強戦の予選には2度出場し、今回が3度目の挑戦となる。
東2局1本場、尻無濱にチャンス手が入る。
123の三色がくっきり見えるイーシャンテン。
56m・3pが重なり好形・高打点のリーチが打てるのが理想だが、先にリャンメンが埋まって単騎テンパイになると悩ましくなる。
引いてきたのは! 待ちでリーチをかける。
をツモればリーチツモ平和三色ドラ1の跳満が確定する。
麻雀最強戦の予選はトップを取らずとも、2着以上になれば勝ち上がりとなる。そのため全員がトップに固執せず、トップ目で終盤を迎えれば無理に逆転を狙われない立場となる。
ここで跳満をツモることがあれば、通過の可能性がグッと高まる。
そして親番の本田。
尻無濱と同じく123の三色が狙える手牌で、愚形が残そうなリャンシャンテンだったが、ドラのを引きグッと引き締まる。
尻無濱からリーチが入った一発目に、ドラ表示牌のをプッシュ!
上手くいけば4,000オールも狙える手をもらい、真っ向勝負の構えを見せる。
次巡のツモは嬉しい。これで待ち高めチャンタのリーチが掛けられる。
決着はその直後だった。尻無濱がすぐにを掴む。
安目ながら一発がついて7,700点のアガリとなり、本田がスタートダッシュを決める。
本田は攻撃の手を緩めない。
続く東2局2本場。
10巡目、本田はテンパイを入れる。
直前に1枚目のが切られたが、本田はこれをスルーしすぐにを引く。
解説の仲林プロはを切ってのリャンメンリーチを予測したが、本田は切りのシャンポンリーチを選択する。
1枚切れのシャンポンと1枚切れのリャンメンなので、アガリやすさだけで言えば当然リャンメンの方が優れている。
ただ現状リーチ以外の役が無く、上手くいったとしてもまだ決定的なリードは築くことができない。
対して・2pのシャンポンは高目のが1枚しかないものの、ツモって裏が乗れば4,000オールまで見込め、現状の持ち点から12,000点を加点できれば、通過がほぼ決まると言っても良い。
本田のリーチの直後、尻無濱が追いかけリーチをかける。待ちはでならタンヤオがつく。
枚数は本田が2枚で尻無濱が3枚と、尻無濱が優勢だったが…
直後、早川がを掴む。
自身の手は満貫が見えるイーシャンテンで、親リーチを含む2件のリーチが入ったがテンパイが入れば十分勝負にいける。
ここで本田の1枚スルーが効いてくる。直前に切られたを鳴いていないため、早川からするとシャンポンで当たる可能性は低く見える。
早川がツモ切ったを本田が捉え、12,000点の出アガリとなる。
本田が仕掛けた賭けは最高の結果として返ってくる。
本田の持ち点は50,000点を超え、実質通過を決めるアガリとなった。