伊達朱里紗、すさまじきバランス感覚【Mリーグ2025-26 レギュラーシーズン 観戦記 1/9 第2試合(麻雀LIVEチャンネル)】担当記者 ヤマサンブラック

伊達朱里紗

すさまじきバランス感覚

文・ヤマサンブラック【金曜担当ライター】2026年1月9日

第2試合

東家:鈴木優U-NEXT Pirates
南家:渡辺太赤坂ドリブンズ
西家:渋川難波KADOKAWAサクラナイツ
北家:伊達朱里紗KONAMI麻雀格闘倶楽部

――本試合最大の山場は、東3局2本場だった。

4巡目、優が切った【發】を太がポンして【東】を切り、イーシャンテンに。

ドラの【9ピン】が重なれば、【6マン】【9マン】待ちの3900テンパイを取れる。

さらに、【中】が重なったり【8ピン】を引けば、ホンイツに移行もできる形だ。

そして、太が切った【東】を親の渋川がすかさずポン、渋川の手はリャンシャンテンに。

現状、打点は高くないが、【1マン】【9マン】はポンしやすく、手を進めやすい形。

その後、太も渋川も形がよくなっていく。

6巡目、イーシャンテンをキープする優が【8ピン】を切ると太がチー、【1ピン】【4ピン】【7ピン】待ちでテンパイする。

ドラを使い切った3面張、かつ渋川が欲しい【7マン】を打たずに済んだのは、大きなアドバンテージだ。

8巡目、【3マン】を引いた渋川は【6ソウ】のトイツ落としでホンイツに移行。

受けは狭いが打点がグッと上昇、満貫のイーシャンテンに。

同巡、太のツモは4枚目の【發】

これを加カンすると、新ドラは…… なんと【發】

リンシャンは不発だったが、太の手は【發】ドラ5の跳満、12000点の大物手に進化した。

だが次巡、渋川も【7マン】を引きカン【4マン】待ちでテンパイ。

こちらもまた親の満貫、12000点の大物手だが、【4マン】は河に1枚、伊達の手に2枚、優の手に1枚あり、山には残っていない。

ただ、槓ドラが乗ったことで、他家の目は太に向いている。

【4マン】はその太の現物で、伊達か優が太への対応で【4マン】を切れば、渋川のアガリとなる。

スリリングな展開の中、伊達の手もイーシャンテンに。

カン【5マン】が埋まり、現状【4マン】が出ることはなさそうだが、引く牌によっては太の当たり牌である【1ピン】が出ていきかねない。

さらに次巡、伊達は【4ピン】を引いてきた。

【1ピン】【4ピン】も、太に跳満の放銃となってしまう。

ここで伊達が長考する。

卓上の張りつめた空気が画面越しにも伝わり、こちらも思わず息を呑んでしまう。

――長考の末、伊達が切ったのは【5ソウ】だった。

河には【6ソウ】が3枚切られており、ソーズの面子は作りにくいという判断だろう。

とりあえずは放銃を回避したが、次のツモによっては【1ピン】勝負ということもあり得る。

太も渋川もツモ切り、次巡の伊達のツモは【1マン】だった。

【1マン】は太に通っていない。河に【4マン】が切られているが、シャンポン待ちもあり得る。

そして、太に対応して【4マン】を切れば、渋川に放銃となってしまう。

伊達は再び長考。

【4ソウ】を切ってイーシャンテンを維持しつつ、二度目の放銃ピンチを切り抜ける。

すさまじいバランス感覚だ。

同巡、【赤5ピン】をツモった太は、手の内の【5ピン】と入れ替えた。

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