絶対に振り込まない若社長 菅原拓也は押すときを見極める 【麻雀最強戦2026 Mの乱】観戦記【B卓】文:うめきち

最後まで決定的なチャンスが来なかったのが、悔しいところだ。

みかんは「来年また出れるように頑張りたいと思います」と前を向いた。

倍返しは、来年に持ち越しである。

 

追いつきたい人がいる

試合後、若社長はこう話した。

「普段お世話になっているか、お世話しているのか分かんないですけど、猿川さんがすでにファイナルを決めているので、そこに追いつきたいと思います」

猿川とは、猿川真寿のこと。この最強戦で、すでにファイナル進出を決めている。ふたりの間にどんな付き合いがあるのか、私にはわからない。お世話になっているのか、お世話しているのか、本人もよくわからない関係というのが、妙にいい。

そして気づく。若社長は、また追いかけるのだ。南3局に【1ピン】で追いかけた人が、今度は先を行く猿川を追いかける。

オリれば、安全だ。それでも押す。追いつくと決めた相手に向かって、押す。

不覚にも、胸がぎゅっとなった。

絶対に振り込まない若社長は、押すときを見極める人だった。

 

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