ジリジリの展開を
好きと言えるのは
貯金を作った人だけ
文・うめきち【月曜担当ライター】2026年10月19日
ジリジリとした勝負を好きと言えるのは、先に貯金を作る勇気を持った人だけだ。
10月19日のMリーグ第2試合。この言葉をそのまま見せてくれたのが、EX風林火山の勝又健志だった。最終スコアは+55.9。
東場で点棒を積み重ね、南場では少しずつ削られ、それでも最後まで1位の座は手放さなかった。今日はその貯金の話を書きたい。読んでくれるあなたも、点棒を貯金だと思って、一緒に数えてみてほしい。
第2試合
東家:逢川恵夢(EARTH JETS)
南家:勝又健志(EX風林火山)
西家:浅見真紀(赤坂ドリブンズ)
北家:本田朋広(TEAM雷電)
軍師と愉快な仲間たち
この日の卓は、役者がそろっていた。
主役は勝又健志。麻雀IQ220と言われる頭脳の持ち主で、愛称は軍師だ。この記事でも軍師と呼ばせてもらう。
TEAM雷電の本田朋広は、ここまで3勝でラスなしと調子がいい。ヤンチャな貴公子の名のとおり、大胆な鳴きで卓を引っかき回す人だ。ただ、軍師は過去の対戦で本田に500ポイント勝ち越している。
EARTH JETSの逢川は、黒髪のイシュタル。この日トップなら、ジェッツはチーム史上初のデイリーダブルだった。赤坂ドリブンズの浅見真紀は、聡明なるバイプレイヤー。この人には先日、うれしい出来事があった。それはあとで書く。
先に貯金を作る
東1局。本田の先制リーチに、
浅見と
軍師が追いかける。
軍師の待ちは愚形だった。残り枚数は勝又1,浅見2,本田4だった。ところが浅見が勝又の当たり牌を一発で引いてしまい、
リーチ一発ドラ赤の8000点。
目まぐるしい展開の最後に、軍師が笑った。
東2局は親番。軍師はまたカン
の愚形でリーチをかけ、
をアンカン。
大物手で追いかけてきた逢川から、
リーチタンヤオの4800点をアガった。
正直、私なら愚形のリーチは様子を見たくなる。けれど軍師は、東場だから待ちが悪くても積極的に行く、と決めていたのだろう。持ち点は、40800点になった。貯金は、先に作った人だけが使える。
完全ブロック
東場で点棒を持たせると、軍師は南場でもなかなか落ちてこない。他の3人にとっては、厄介な展開だったと思う。
東3局、親は浅見。鳴いて速く攻めてくる。
軍師の手にも赤赤といい手が入っていたが、鳴ける牌を一枚も切らなかった。
完全ブロックである。親に連チャンされて大きな手を作られたら、せっかくの貯金が崩れてしまう。だから自分の手を崩してでも、親を止めにいく。これが軍師だ。
しかし、浅見は最後の1枚だった
を自力でツモ。
ドラ1の1000オールになった。勝又は止めきれなかった。
ここで、浅見のXのポストを紹介したい。
今日は1年生の息子の運動会。
1秒も育てた覚えのない6年生の組体操を見て感動してボロ泣き。
来年からは中学生…この学び舎で6年よく頑張ったなぁ、大きくなったんだなあって。
1秒も育ててないのに。もうやだこの涙腺。














