勝又健志 ジリジリの展開を好きと言えるのは貯金を作った人だけ【Mリーグ2026-27 観戦記 10/19 第2試合(麻雀2ch)】担当記者 うめきち

— 浅見真紀 (@makimakinncho) October 17, 2026

今日は1年生の息子の運動会。

1秒も育てた覚えのない6年生の組体操を見て感動してボロ泣き。

あくまで私の想像だが、運動会でもらったパワーが、このラス牌を引き寄せたのかもしれない。私はこのポストを読んで、胸が熱くなった。

次の局、浅見は本田のリーチに【9ピン】を打ち込み、

リーチ裏ドラ3の満貫。

親だから押したのだろう。結果論だが、安い手での押しすぎだった気もする。この日の浅見は、8000点の放銃が3回。運が向かない日は、誰にでもある。

 

ヤンチャの仮面

南場に入ると、卓の空気を動かしたのは本田だった。

南1局1本場、本田は【6マン】、【2マン】、【8ピン】と3回チーして、

食いタンの1000点の仕掛け。怖い仕掛けなのに、意外とアガれてしまうものだ。私もよくこんな鳴きをする。ということは、私もヤンチャ属性、というより天然なのだと思う。

そして南3局1本場。本田は【發】をポンし、【3ピン】をポンし、【2マン】をチー。

高い手に打ち込みたくない軍師と逢川を降ろさせ、浅見の待ちもよく読んで、アガリの目を残した。アガれはしなかったが、テンパイは取り切って流局。浅見と本田の2人テンパイだ。

この男、ただのヤンチャではない。ヤンチャの仮面をかぶった、しっかり者である。

軍師の持ち点は1500点減った。東2局のあとは40800点あった貯金が、ここで34800点。ちびちびと、ジリジリと減っていく。見ている私も苦しかった。

さらに南3局2本場、逢川が浅見から一気通貫のイッツー赤1、2000点をアガって2着に浮上した。

南1局の親番では、【6マン】のリーチの待ちが4枚とも他の3人に流れて実らなかった逢川だ。軍師との差は3000点台。ジェッツ初のデイリーダブルが、見えてきた。

 

最後の1100点

南4局。親は本田。持ち点は軍師が34800点、逢川が31500点、本田が31300点。浅見は2400点。軍師のリードは、たったの3300点である。

軍師は【南】をポンしてテンパイ。

本田も鳴いてテンパイ。

軍師の待ちは【1マン】と【4マン】、本田は【8ピン】。山に3枚ずつで、枚数は互角だった。

そこで本田が、ドラの【7ピン】を引いて待ちを【7ピン】と【6ソウ】のシャンポンに変える。

ところが、それは2枚に減る選択だった。次に【4マン】を引いた本田が、アンカン。

軍師の待ちの【4マン】は4枚とも見えてしまい、残るのは【1マン】だけになった。

あなたが軍師なら、どうするだろう。私なら、萎えてしまう。

軍師の顔は、ほんの一瞬だけ曇ったように見えた。

けれど次の瞬間、表情に気力が戻った。そして軍師は、押した。あきらめなかった。胸が締め付けられるような、静かな強さだった。

本田のリンシャン牌は、さっきまで待っていた【8ピン】。

残酷な裏目である。でも【7ピン】はドラだった。変えない選択は、なかったのだと思う。

本田が内心、肩を落とす中、

軍師は辛抱強く耐え、【1マン】を力強くツモ。

【南】の300・500。

この小さなアガリは、1位を決めるアガリだった。1位のウマとオカで加算されるのは、50000点分。300・500は合計1100点。だからこのアガリは、51100点の価値があった。最終の持ち点は、軍師が35900点、逢川が31200点、本田が30800点。逢川とは400点の差で、本田は2着にも届かなかった。

 

ジリジリとした展開が好きな人

試合後のインタビューで、軍師は「ジリジリした展開の方が好き」と話した。

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