東場で貯金を作り、南場で削られ、最後の1枚を待つ。あの苦しい時間を、好きだと言うのだ。しかも自分の考えを筋道立てて話す。その局の牌姿まで覚えていて、説明が論理的すぎる。ほかのプロもそうなのだけれど、アマチュアの私は、やっぱりプロはすごいなあ、と素朴に思う。
軍師は、直前に出た和歌山のイベントについても話し、「チーム全員の士気が高まった」と言った。そのイベントで軍師は、戦国時代の甲冑を着ていた。
風林火山の4選手がそろいました。これから和歌山城内対局が始まります! https://t.co/lyIqXcxrjg
— 麻雀・Mリーグ(オフィシャルメディアパートナー)-朝日新聞取材班- (@asahi_mahjong1) October 16, 2026
あくまで私の想像だが、武士の気持ちになって、ジリジリ待つ強さをもらってきたのかもしれない。そしてちゃんと、結果で応えた。今季2勝目。不調だった昨季はレギュラーシーズンの1位が1回だけだったから、もう昨季を超えている。
チーム名の風林火山は、こんな言葉からきている。
風のように速く、林のように静かに、火のように攻め、山のように動かない。
東1局と東2局の軍師は、風のように速く、火のように攻めた。南場の軍師は、林のように静かに、山のように動かなかった。
ジリジリした展開を好きと言うのは、簡単なことではない。点棒が減っていくのを見ながら、動かずに待つ。その苦しさを知っているから、好きだと言える。そして、その苦しさの前に、先に貯金を作る勇気がいる。51100点のアガリは、その両方が詰まったアガリだった。
ジリジリした展開を好きと言えるのは、先に貯金を作り、最後まで耐えた人だけだ。

麻雀歴30年。創設以来のMリーグファン。
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