レギュラーシーズン最終日 そしてドリブンズの最終日【Mリーグ2022-23観戦記3/21】担当記者:ZERO / 沖中祐也

レギュラーシーズン最終日
そしてドリブンズの最終日

文・ZERO / 沖中祐也【火曜担当ライター】2023年3月21日

レギュラーシーズン最終日。

セミファイナルへの大勢は決していて、注目はMVP争いに移っていた。
可能性があるのは暫定首位の格闘倶楽部・伊達、風林火山の勝又・松ヶ瀬、そしてドリブンズの園田である。

第1試合

東家:松ヶ瀬隆弥
EX風林火山

南家:白鳥翔
渋谷ABEMASt

西家:園田賢
赤坂ドリブンズ

北家:岡田紗佳
KADOKAWAサクラナイツ

実況:松嶋桃
解説:土田浩翔

風林火山は勝又ではなく松ヶ瀬を起用。
勝又はラス回避率のタイトルを手中に収めており、もう1回ラスを引くとPiratesの優と並ぶ状況だけに松ヶ瀬を先行させて、その松ヶ瀬が3着以下を引いたならばそこで勝又を登板させるという方針か。

激戦の予感
東1局

親の松ヶ瀬がドラ・赤のカン【3ソウ】で先制リーチを打つも、園田がタンヤオ・ドラ・赤の1000/2000でかわす。
松ヶ瀬のカン【3ソウ】待ちも3枚残っていただけに、このアガリは大きい。

MVPを目指す2人の激しい戦いを予想させる幕開けとなった。

東2局
岡田が

ここから【4ピン】を切った。
イーペーコーを優先させてカン【2ソウ】を残すとして、【2ピン】ではなく【4ピン】を切ったのは【1ピン】【3ピン】をツモったときに123の三色になるからだ。

すぐに【4マン】【7マン】をツモって、リーチを打つも

親の白鳥が押し返してきてリーチ・ツモ・ドラ2・赤の4000オール。
ABEMASやサクラナイツにも「4位以内に入ってセミファイナルの最終日に打つ権利を得る」というミッションがある。

少しでも喜んでもらえるのであれば

東2局1本場

親の白鳥の手牌。

ペン【3ピン】【3ソウ】【6ソウ】のイーシャンテンで構えていたところ、【赤5ピン】をツモってきた場面。
【5ピン】と入れ替えるだけじゃんと思った方も多いかもしれないが、白鳥は考える。

 

そして【1ピン】を切った。
【3ピン】が2枚打たれていて、いかにも苦しい。それならばタンヤオで仕掛けられるようしつつ、ピンズの上方向(ツモ 【4ピン】【6ピン】【7ピン】【8ピン】など)を捉えられるように構えたのだ。

そしてすぐに上家の松ヶ瀬から【3ソウ】が打たれる。
おそらく白鳥はチーの口になっていたはずだ。しかし吉野家の牛丼が出てくるよりも速く下家から「ポン」の声がかかる。

園田のほぼ形式テンパイへ向けての仕掛けだった。
敗走濃厚となってしまったドリブンズにとって、園田のMVPは最後の楽しみである。
「少しでも喜んでもらえるのならば」
と園田は全力を尽くす。

他のMVP候補者と違い、園田は決して勝ちまくっている印象はない。
序盤のマクラーレン(まくられる芸)は芸術的だったし、中盤も手痛いラスを何回か引いている。その証拠というほどでもないが

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